「名探偵のいけにえ」を雑にレビューする(ネタバレあり)
本稿では「名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件―」をネタバレありでレビューする。トリックやシナリオにも言及するので未読の方は注意されたし。
繰り返しになるがネタバレありである。
クッションを入れておく。
面白い推理小説に珍しく遭遇したのでレビューする。
というよりも、まずはこの一言でレビューを開始したい。
「この作品をつまらないって言い切る人はいるの?」
本作は特殊設定ミステリーである。
病気や怪我が存在せず、失われた四肢すら蘇る、奇蹟の楽園ジョーデンタウンが舞台…と帯に