2024 スパルタスロン(〜ネスタニ)
CP35Nemea(122.7km)を出るとしばらくは住宅街の中を登る。
そこから広くてきれいな道に出ると長い下りが始まる。
ここは街灯も多くて明るく走りやすいので、みんな生き生きと走ってる。
涼しくて心肺も楽で、走ってて楽しい。
だけどあまり飛ばすと脚を使ってしまうので調子に乗らないように。
目の前に崖の上に立つライトアップされた修道院の姿が出てくると
帰ってきたなあと思う。
去年の反省を活かして
CP36、CP37を過ぎると今度は暗い細い道を登っていく。
ここは以前は砂利道だったのが、昨年きれいに舗装されて走りやすくなったところ。去年はここで犬に遭遇したんだった。でも今年は夜間にも犬を見かけないなあ。
CP39を過ぎると今度はまた下り。暗いし勾配がところどころ急になるので足元に気をつけて下っていく。と、目の前に明るいお店が!
CP 40(139.5km)居酒屋TEDEのエイド。ここに来るとホッとする。
なにしろ明るいし人がたくさんいる。
どうやら他の客が残したと思われるスブラキが乗ったテーブルで、飲み物飲みつつ一息。ここはサポートもできるところからか妙に人が多い。
でも私はドロップも預けてないし、長居は禁物。
集落に入り急坂を登っていくと一際賑やかな家が。
今年も真夜中のガーデンパーティをやっているお家。
ここでブラボー!と応援され左折してしばらく行くとエイド。CP43Lyrkea(147.8km)到着。
まずはここでもトイレ。そして椅子に座って休憩しつつ脚のストレッチや腰をほぐす。
去年ここに座った途端記憶を失って寝落ちしてしまったという失態が・・・(汗)
なので、今回は気を引き締めて短時間で立ち上がる(笑)
幸いにして今回は今のところ睡魔がまだ来てないので大丈夫だけど、
この先サンガスの麓までのあのだらだら続く登りがあるかと思うと・・・
どうなるかなあ。
くねくね九十九折
CP45から九十九折の登りが始まる・・・
今回は意識ははっきりしてたので(笑)しっかり周囲や道を見て走る。
いや、だんだん急になって走れなくなって結局歩く。
がれがれ山のサンガスは絶対走れないんだから、走れるところは走らないといけないのに。
くねくね曲がると崖が右になったり左になったり。
だから車が来ない時はできるだけ真ん中を走るようにした。
実は後で今回も崖から落ちた人がいたと聞いて、やっぱり真ん中走行でよかったなあと。
CP44から45あたりだったと思うけど、アルゼンチンから来たランナーとしばらく話しながら走っていて、お互い遠いところから参加してるよね(笑)なんて言ってて。その人はもう5回目の参加だそうで、今回はアルゼンチンから12人参加しているんだそう。南米には行ったことがない私、こういう時に話しながら走れるのも楽しいな。この人は無事完走していたよう。
CP46過ぎるといよいよキツくなって、やっとCP47Base of Mountains(159.4km)
の灯りが見えてホッとすると同時にいよいよサンガスを登るのかと緊張感に襲われる。
普段トレイルをガンガン走っている人にとっては大した山ではないと思うけど、私にはとにかくあの下りが苦手で・・・登りはまだ良くてもすごく時間がかかるところ。
夜中3時3分着。まあ通常通り。
預けてあった防寒は必要ないのでそのまま返してライトの電池交換だけする。
まだ4時間以上明るくならないからここで交換するのは大事。
さて登るか・・・となんだか暴風が吹き荒れている。
うーん、これ山頂はどうなってるかなあ・・・とにかく飛ばされないように気をつけていかないと。念のため1番薄いウィンブレを着て強風に備えることにした。
強風のサンガス
やっぱり登れば登るほど風は凄くなり、なんとか耐えて登る。
今回は下を眺めて、という余裕はなかったなあ・・そんなことしたら飛ばされそうで。
CP48の山頂でお砂糖を入れたホットティをいただく。
美味しい!そういえば今回暖かい飲み物飲んだのはここだけだった。
暑くてスープすら飲まなかったことに後で気づいたのでした。
さていよいよ下り!7回折れたら終了!なので数えながら降りる(笑)
ここが・・最初は石も少なくさくさく走って降りられる感じなのにだんだん荒れて勾配もキツくなってくる。
後ろからガンガン抜かれる(汗)長身の男性ランナーたちは飛ぶようにして下っていく。無理です、そんなの・・・
あと一つ!というところで滑って尻もち。立ち上がったら脚の置き場が良くなかったのか立て続けに2回すってんころり。自分でも笑ってしまった。
そして最後に大きな石で左足首を捻る。
一瞬ドキッとしたけどとりあえず痛みはなさそうだったのでそのまま降りる。
やっと舗装路になった時は安堵した・・・やっと終わった。
ここからが鬼門
いつも無事サンガスを超えた安心感からか(笑)ここで気が抜けて記憶が薄れていく区間・・ここが何気に鬼門。
まだ暗くて単調な道が続くせいか、睡魔に襲われたり脚が辛くて走れなくなってくるところ。
今回は睡魔はなく、不思議なことに脚もまだ大丈夫で、意識がはっきりした状態で初めて走れた気がする。
やっぱり睡魔がないって大きいなあ・・・改めてレース前よく休んでいてよかったと心から思った次第。
CP52Nestani(170.4km) 朝5時39分着。もちろんまだ暗い。
ここでもまずはトイレ(笑)まだ暗いので夜間グッズは返却できない。
初日の昼間あんなにボトルに氷と水を入れて走っていたけど、涼しくなってからはボトルは空に。
エイドで飲むだけで十分で、なるべく軽くしてアップダウンを走りたかったというのもあったので。
次のCP60(193.9km)まではまたまた単調で違う意味で辛いところ。
なんとか正気で走り切らないと。