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ゆみん婆って何者 不明な過去

ここに、市から送らて来た緑色の問診票の残り1枚と、1回目の日付が書かれたカードと、2回目の予約票がある。


1回目の接種は本日終了した。


職員特権で会議の合間にちょっと打ってもらい
すぐに会議に戻り(一般の方は30分の経過観察時間を過ごします)
なんとなく汗ばむぐらいで、特に問題なく過ごし、
長引いた会議が終わる。


電車で帰路につき、

今日は、激しい運動は控えないといけないから とジムには行かず、


ジムの横のスーパーで買い物をして

え?なんで年齢確認?
え?みりんって年齢確認?
え?みりんって、この前いつ買った?
え?あまり買わないから忘れた?
え?酒と一緒に買っていて気付かなかった?


って、記憶のニューラルネットワークをたどっていったときに
ふと、思い出してしまったのです。


わたし、水痘(みずぼうそう)に、罹患したことあったっけ?


そう、目の前にあるのはシングリックス(帯状疱疹の不活化ワクチン)の
2回目の問診票と接種記録カード。

私の年齢が何歳以上かはこれで、ばればれである。
私のことを”婆”と呼ぶ直属の子孫は作らなかった。
(まあ、若い時は気にせずの時もあったが、できにくい体質でもあったんでしょうね)
だが、世間じゃ”婆”と呼ばれだす同期がいる年なので”婆”としている。
(心は永遠の27歳 ← こういうの、若い子に何とかハラ言ってきらわれるのよね)

職業柄、帯状疱疹でしんどい目にあっている方、多数出くわしている。
自社でシングリックスが打てるようになって、
相棒の皮膚医も、打った方がいいと勧めてくれた。
公費の助成があっても、いい値段するけど、
効果割合と持続期間から、かかる割合とかかった後の痛みを差し引いたら
マイナスになるって感じで、安いもんだって思ったのだ。

さほど悩むこともなく、接種をきめた。


帯状疱疹は、過去にかかった水痘ウィルスが神経叢で生き続け、免疫機能が落ちたときに活性化する。皮膚に紅斑ー水泡ー破裂びらんを形成し、神経を刺激し、多くの場合慢性の疼痛を数か月から数年伴うようになる。
顔面にできるとかなり厄介な病気だ。

そう、過去に、水痘(みずぼうそう)にかかった人がなる病気。
かかったことがない人は、水痘(みずぼうそう)のウィルスが体の中にいないから、基本かからない。
だから、シングリックスを打つ


必要な


な・・・・い・・・


あ、あれ?
え~っと、
シングリックスじゃなくて、水痘ワクチンを打つうべきだった?
あれ?
私、水痘、かかったの? かかってないの?


「あんたは、子供がかかる感染症に何もかからなかったから、全部予防接種うたせてやったよ」


これが、私が母親にインプットされた免疫歴であった。
確かに、幼稚園の時、診療所に何度か注射を打ちに行った記憶は残っている。
BCGだけは、人生の中で6.7回打っているので記憶がある。
中学校の時に、女子だけ風疹の集団接種があったのも覚えている。
しかし、小学校低学年より前となるとさすがに、何を打ったか知らん。


進学の時の検診で、感染症歴と予防接種歴が聞かれる。
私は親の言いつけ通り「何もかかっていませんが、全部予防接種受けました」と答える。
すると、「この予防接種は、あんたの年にはなかったよ」と言われた。

え?そんなこと言われても、こう答えれば何の問題もないって言われて生きてきたんですこれまで。


そんな親だが、えらいことは、
小学校の健康手帳だかななんだかという、通信簿とは別の記録をちゃんと捨てずにとっていてくれたことだ。
そこには、『小学1年 出席停止 3日 風疹』と記載されていた。


風疹、予防接種したけどかかってないって、言ってなかったか?

もう、何も信じられなくなった。


親と縁を切るときに、母子手帳を投げてよこすできた親だった。
おかげで、
普通に旦那がいて、上の子がいる状態で
ぎりぎっりの6っか月から記録の始まる母子手帳に
いろんなことをかぎ取れた。
そして、1歳半までの予防接種歴の記録は確認できた。
(いやこれ、看護科はいるときに渡すべきものだっただろう?)
しかし、それ以後の記録はない。
感染症罹患記録はない。
小学校の健康手帳なんて、引っ越し繰り返している間に捨てたはず。
親が記録も記憶もしてない感染症罹患歴を、子供が知るわけもない。


私は、水痘に罹患したことがあるのか?


そういえば、中学生の頃か?
第7肋間の側胸部あたりに、ぽよぽよしたデッカイ疣みたいなものがあった。
医者に聞いたら、「水疱瘡のあとでしょ」と言われた。
同席していた親の顔を(水疱瘡やってないっていってなかった?)ってにらんだ記憶がよみがえる。


しかし、それが罹患証拠にはならない。

果たして、私はシングリックスを打ってよかったのか?



私は
私は、病院で働く細胞、かんごふ さん婆。
職員を感染症の危機から守るための体制を、
感染制御チームと衛生管理者チームが構築している。

近年の、多様な感染症の流行。
生涯免疫と言われていたものが、抗体価が下がり再罹患する成人が増加している状況。
一部のワクチンはまだなかった世代、任意接種に切り替わり打ちそびれている世代がいる。
幼少期のワクチン接種記録がなく、自身の接種歴を知らない人がいる。
そんな職員を、知らない間に隣にいる感染症から守るため、
数年前に一斉抗体価検査があったのだった。
抗体価が少ないものに対しては、職場負担で予防接種を受けれたのだ。
ムンプス打った。

そう、そして
その時の記録を、私はちゃんと残している。

そこにはちゃんと、水痘の抗体価も載っている。


36.4



ワクチン不要の値で、追加ワクチン打ってない。
って、ことは・・・・・


つまり
chatGPTが教えてくれました。

IgG抗体がEIA法で36.4という数値は、水痘(帯状疱疹)ウイルスに対する抗体を持っていることを示しています。通常、この数値が一定以上であれば、過去に水痘に感染したことがあり、その結果として抗体が体内に残っていると考えられます。
IgG抗体は、過去の感染やワクチン接種によって形成されることが多いので、あなたが水疱瘡に罹患したことがあるか、またはワクチンを接種した可能性が高いです。19XX年生まれの方は、日本では水痘ワクチンが定期接種として導入される前の世代です。水痘ワクチンが日本で定期接種として導入されたのは2014年です。それ以前は、ワクチンは任意接種であり、多くの人が自然感染によって免疫を獲得していました。
そのため、おそらく子供の頃に自然感染して抗体を獲得した可能性が高いです。IgG抗体が検出されたことも、この自然感染による免疫獲得を示している可能性があります。


結論

”妖怪ゆみん婆は
過去に 水痘 に 罹患したことがあります。”
(知らない間に)

よって、シングリックス接種は妥当であり
10月に2回目の接種をいたします。

接種案内もらった方
検討してみてもよいと思います。
当社の予約かなり埋まっているようです。

こんなどうでもいい話
長々とお付き合いありがとうございました。

妖怪りゅう


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