よしだ空魚
東京の片隅でカスな飲み方をしております
仕事終わり、冷凍のオクラを自然解凍する合間にいつも史跡飲みをしている公園に出かけた。史跡飲みについては俺のマガジン、東京クズ飲酒を参照して欲しい。 職場の近くでは盛大な阿波踊りのお祭りが開催されており、仕事終わりに一目見ようかと思っていたが、職場の近くで人が倒れてバタバタしてそんな気分でも無くなった。というわけで俺は一度家に帰り近所の公園へ向かった。 真夏の盛りを感じる。しかし湿度はそれほど高くなく過ごしやすい理想的な夏の夕である。27時間テレビがやっている。27時
6月上旬、前日までの大雨が嘘のように晴れて海の似合う気候となった横浜を歩いた。 大雨の影響で電車は尽く遅れ、極め付けには線路に人が立ち入って電車は止まった。横浜駅のホームでのことである。目的地の野毛は桜木町駅から程近いのであと一駅、あと一駅が遠い。ホームには人が溢れ気分が悪くなってきたので飲酒仲間に遅刻するとメッセージを送り、俺は駅を出た。こうなったらもうヤケ酒散歩である。そういうわけで俺は横浜を歩いた。 海大好き人間である俺は山下公園方面からの引力を振り切りつつ、桜
再び休日、真夏日予報が出ていたので数日前から川へ行くと心に強く決めていた。朝のルーティンとデグーの文ちゃんのケージの掃除を済ませる。連れは再び起きてこない。一昨日から連れの妹も泊まりに来ている。妹は逆に一睡もできておらずしんどそうだ。しかし俺には関係ない。彼女たちを置いてでも川へ行くと強く決めていた。俺は今週も非情である。 とはいえまだ朝も早いのでひとまず散歩へ出掛けて時間を潰す。先週開拓したおたカフェへ向かう。突き刺すような日差しと涼やかな風がなんとも気持ちが良い。新緑の
休日、いつもより遅め、とはいえ8時5分前に目覚めて急いで朝ドラの録画予約をする。朝ドラは1話15分しかないのでリアタイ出来ないのであれば溜めてみるのが楽しい。今季は植物学者の話なので今のところとても楽しめている。これが植物学者を諦めて町工場を立て直すような話になるならお付き合いを辞めさせていただくことになるが、歴史物なのでそれはないだろう。安心である。 朝のルーチン+洗濯を済ませてもまだ連れ合いが起きてこないので一人で散歩へ出かける。午後からは曇るらしいので新緑を楽しむな
俺は人並みにお花見をする。といっても似たようなことは年中飲っている。公園や河原に椅子を持っていき、時にはクーラーボックスなども持っていって盛大に飲る。ここで言う盛大にとは、せいぜい乾き物のおつまみと缶ビールの数がいつもより多いという程度のことである。 春夏秋冬、花鳥風月に趣きを感じ、家族連れに白い目で見られようとも泰然自若と酒を煽る。それが俺のライフスタイルである。お花見もその一部に過ぎず、正直葉見でも木見でも水見でも鳥見でもなんでも良い。ただお花が咲いていたら少し長居を
こんにちは。午後も頑張りましょう。 じゃあないんだよ。こちとら仕事を抜け出して日高屋さんに行きたくてたまらないんだ。 俺は誰になんと言われようと日高屋が好きだ。信頼している。麺がほぐれておらずカチカチのまま出てきてもいいんだ。それが日高屋なんだから。 お正月の閑散とした商店街で、砂漠のオエィシスの如く鎮座マシマシている日高屋。初めていく土地でいつもと変わらぬ姿を見せ不安を拭ってくれる日高屋。関西にはない日高屋。 日高屋はいつでも俺を救ってくれた。 そんな日高
チェアリングとはパリッコさん、スズキナオさんからなる飲酒ユニット「酒の穴」が産み出した新概念である。 要は椅子を持って出かけ、好きな場所で飲酒をするということである。この発想は無いわけではなかったが、その思想の優雅さに驚いた。 オエィシスのWhatever状態である。居酒屋や公園のベンチなど場所に囚われない。ピクニックやBBQなど持ち物に囚われない。その他時間、人などあらゆるものから解き放たれひたすらに自由である。ルフィも大喜びだ。 いつか俺も飲酒ユニットを組んで
高島屋が閉店したとのニュースを聞き、手を合わせに立川へ向かった。3フロアがリニューアルするらしく、ガワも高島屋という名前も残るそうなのでホッとする。ロクに買い物もしたこともないのに、俺みたいなやつのせいなのに、幼少から親しんだ建物が無くなるのは寂しいものである。 無くなるものもあれば新しく出来るものもある。Green Springsは2、3年前に出来た商業施設でウェルビーイングを謳っているなんともチルい空間である。自然豊かなビオトープが多摩人に優しい。 一階部分にAM
俺は甘い酒が苦手で、とりもなおさず缶チューハイをほとんど飲まない。しかし宝焼酎ハイボールシリーズだけは別である。値段も安く、節約したい時の散歩のお供は大抵コイツだ。 コンビニにはドライとレモンの二種類ぐらいしか置いてないが、種類の多さも魅力的である。このシリーズにハマった者は多様な宝焼酎ハイボールが置いてあるスーパーを好んで利用するようになるであろう。 俺のお気に入りは「強烈塩レモンサイダー」だ。いかにも甘そうなタイトルなのに甘くないのが良い。他にも期間限定商品が出れ
近所の公園が史跡になっているので史跡飲みと呼んでいるが、要は公園飲みである。また、お気に入りの岩があるので岩飲みと言ったりもする。 俺は座れたりテーブルに出来たりするような岩が好きだ。そういう岩がある場所は必ずお気に入りの飲酒スポットになる。身の丈ほどある岩もいい。なんとも登りたくなる。登って飛び降りたくなる。そんな気持ちを忘れたくないものだ。もっとも身体が許す限りの話だが。 史跡というのも良い。最近は大河ドラマを観るようになったので尚のこと良い。ドラマの登場人物がこ
多摩ニュータウンはお気に入りの散歩スポットだ。中でも多摩センター駅周辺は団地好きにはたまらない。建物、地形、ショッピング、飲食、どれを取っても最高タウンである。 そんな多摩センターも近頃は東京人に見つかってしまったようで、散歩に行くと高確率でテレビの撮影隊に出くわす。別にいいのだが、歩きたい道を通れないというのは地味にストレスである。 一度多摩センターで下北沢、高円寺のバンドが集まってフェスを開いているところに出くわした時は、嬉しいようなナワバリを荒らされて悲しいよう
駅前のロータリーはもはや居酒屋である。駅ごとに特色があり、皆がその駅のキャラクターを演じている。俺はしばしば路上演劇を観ているような錯覚すら覚える。その劇の登場人物になることが、豊田道倫言うところの「街の男」になるということなのだろうか。 とはいえロータリーは市民の憩いの場である。大酒を喰らい自我を無くし、大声を出してシラフの方々に無駄な緊張感を与えるようなことがあってはならない。赤ちゃんが泣き喚くのとおじさんが酔っ払って喚くのはワケが違うのである。 吉祥寺駅で時間
一月三日、正月料理で散々胃袋を痛めつけた俺は来たる日常生活をピカピカのスニーカーで迎えるべくコインランドリーへ向かった。 連れ合いと出かけたが、途中で一度でこんなに靴は洗えまいと気付き別々のコインランドリーを目指した。瀬をはやみ岩にせかかるなんとやらである。 俺は行きつけの、クラシック音楽が漏れ聞こえてくる程度の音量でかかっていて、そこはかとなく不気味なコインランドリーに入った。正月はなんとなく混んでる印象があったが、利用者は俺一人であった。やはり不気味だからであろ
箇条書きで2022を振り返る。 日高屋から始まる 早咲きの桜を買う カランコエがまだ咲いている セブンのとみ田の豚がデカい 店長にポテチをいっぱい貰う 椅子とテーブルを持って川へ行く 大河ドラマにハマる タコス、タコライスを食べまくる ベルトループにつけるキーホルダーを買う 椅子を持って海へ行く チョッキを探す クラフトビールにハマる 魚を酒蒸しにする コロナ禍になって以降初めてライブを見る お祭りを遠巻きに眺める 史跡でよく飲む 色んな堅あげポテトを食べる 近所の公園でイ
鎌倉編から遡ること一日、俺は藤沢にいた。聖地巡礼のために前乗りという気合の入りよう。素晴らしい。 昼過ぎに仕事を終え、電車をコトコト乗り継いで夕方藤沢に着いた俺はホテルでチェックインを済ませ街へ繰り出した。 薄らとした記憶の中の藤沢は銀座のような白っぽい綺麗な街だったが、記憶とは曖昧なものである(汚いとは言っていない)。 しかしなんとも飲みごたえのある面構え、街並みである。東京カス飲酒のコンセプトの一つは野外飲みであるが、今回ばかりは居酒屋で飲むことにキメた。東
東京カス飲酒、四つ目の記事にして早くも出張編。 鎌倉殿の13人にどハマりして兼ねてより巡りたかった聖地へ赴く。SNSを絶っても歩くだけでネタバレが飛び込んでくる試練の街。せめて実朝様の事件までドラマで見てから行きたかったが、日程の都合でプレ実朝事件の状態で鎌倉へ。案の定鶴岡八幡宮でネタバレを喰らう。いいんだ。ちゃんと学校で勉強してればネタバレもクソもないんだから。 もちろん、ちゃんと勉強してればちゃんと勉強したなりの楽しみ方があるのだろうが、不勉強でもそれならそれで