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【市町村市民活動支援センター訪問記・その④】~ 備中県民局管内 編~

今回は、備中県民局管内の2つのセンターを訪問した様子をご紹介します。
令和4年7月22日に、きらめき広場・哲西さん、
7月28日に早島町町民活動支援センターさんのヒアリングを行いました。
 
 
<それぞれのセンターの現状や特徴について>
きらめき広場・哲西さんは、特定非営利活動法人 NPOきらめき広場が運営されています。早島町 町民活動支援センターさんは、特定非営利活動法人 ふれあいネットはやしまさんが運営されています。
2つの団体は、設立の経緯において、当時の町長さんからの強い要望で設立されたという共通点があり、町からの強力な後押しが得られています。
 
●きらめき広場・哲西
 旧哲西町が新見市と合併するにあたり、行政のサービス低下を懸念する声があり、NPOがその部分をカバーする事を期待されて発足しました。
市民サービスの充実のため建設された複合施設(きらめき広場・哲西)には、図書館・文化ホールなどの他に診療所や内科・歯科、認定こども園、市役所支局などが集約されており、図書館の指定管理をされています。
地域情報誌「きらりら」を毎月発行され、その情報源は市民からの協力により充実しています。
 

左からNPOきらめき広場の深井さん、奥津さん、ゆうあいセンター加藤


●早島町 町民活動支援センター
 センターの場所は、早島町公民館の建物内の一角、オープンなスペースにあり、施設を利用する町民からは、馴染みのある場所となっています。印刷機やコピー機のサービスを気軽に利用できる場所として活用されています。開所は週3回です。町民を対象にした講座「ふれあい講座」を毎月開催していましたが、令和3年度はコロナの影響により、ほとんどが中止となり3講座のみの開催でした。地域のために何か活動を始めたいと思っている人に向けてサポートする事は少ないですが、直接町民の福祉の増進のための講座や企画を提供されています。
 

早島町 町民活動支援センターは、早島町中央公民館の建物内の一角にあります。
右:NPO法人 ふれあいネットはやしまの渡邉理事長  左:ゆうあいセンターの加藤


 
<このテーマで語る:こんな思いで取り組んでいます!>
◆きらめき広場・哲西
もともと複合施設を創るにあたり、前町長の深井さんが住民の方々へ「行政でできる事はお願いしても、住民が自分達でできることは自分達でやる」という意識づけをされてきたこともあり、地縁組織との繋がりが強く、相談にもよく乗られています。さらに事業についても、福祉有償運送事業やドクターがボランティアで行ってくれる認知症カフェ、訪問介護、「ちょっとした困りごと生活支援」の支え合い活動など、県内でも早い時期から取り組まれているものがあります。
 
◆早島町 町民活動支援センター
センターの運営は、NPO法人ふれあいネットはやしまが、指定管理で行っていますが、運営の多くを補助金によってまかなっています。事業の活動予算に余裕があるうちに、将来「自主自立」するためにできる事を進めておきたいと考えられています。いずれは、利用する人が費用を出し合う「受益者負担」の考えを根づかせていくという方向で活動されています。
 
今回、お話を伺った2つのセンターは、町長さんが意欲的に住民自治への取り組みを主導して発足したという点が似ています。
そのため、地域住民の方達との距離が近く、様々な取り組みに対し協力的であり、先駆的な活動であっても理解がされているという点も特徴としてあります。
地縁型の組織に対して双方向のやり取りが活発なので、町づくりをけん引する立ち場を期待されています。
ゆうあいセンターも、今後の活動などについて、ご紹介をしてまいります。

 
それぞれのセンターの情報はこちら

きらめき広場・哲西
http://www.npo-kirameki.jp/index.html
 
早島町 町民活動支援センター
http://chominkatsudo.blogspot.com/


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