【ゆうあいC 入居団体インタビュー③】 『NPO法人 子ども未来連合会』
令和4年度、ゆうあいセンター貸事務所へ新規に入居いただいた8団体について、団体の使命や活動目的をインタビュー形式で紹介します。
今回はその第3弾として、「特定非営利活動法人 子ども未来連合会」理事の浅沼さん(写真左から2番目)にお話しを伺いました。
ゆうあいくん:浅沼さん、こんにちは!本日はお話しを伺う時間をいただきありがとうございます。さっそくですが、「特定非営利活動法人 子ども未来連合会」の設立経緯を教えてください。
浅沼さん:ゆうあいくん、こんにちは。10数年来、個人的に寄付活動をしてきたなかで、同じ活動を行っているメンバーが集まり、食事会をした一昨年末のこと。会話が進むなかで、「子どもの虐待って、許せんよね」ってなって。ただ、個人での活動では、資金面や活動を広く知ってもらうことへの限界がある。じゃあ、NPO法人を立ち上げようと。年明けすぐにメンバーを集め、5月に申請。令和4年8月に「子ども未来連合会」を設立しました。
現体制は理事長以下、理事7名、監事1名の8名です。設立当初のメンバーにこそ入っていませんが、ほかにも同じ想いを持った仲間が複数名おります。
ゆうあいくん:仲間内の話し合いのなかで、児童虐待、障害者への差別問題、ひとり親家庭の生活困窮といった〝地域福祉課題〟を見つけ、その5か月後には解決に向けた支援を行うNPO法人を申請。昨年8月の法人設立から、12月にゆうあいセンター貸事務所№2に入居。現在は法人のホームページ等の情報発信・情報提供ツールの作成や、支援事業を具体的なカタチにされているとのことですが、考えられている支援内容をお聞かせください。
浅沼さん:まず、法人の理念・目的は、「子どもたちが安心・安全・豊かに暮らせる生活環境づくりに寄与する」ことです。このミッションを達成するため、メンバーで話し合っていることは、警察や行政といった官と、民の連携。さまざま制約のあるなかで動かざるを得ない警察・行政の弱い部分を、われわれ民間でカバーする。意見交換、情報共有を通した官民協働による一体的な支援ネットワーク組織の構築が必要だと思っています。
そのなかで具体的事業としては、入口支援機能として考えている児童虐待や生活困窮家庭等、支援が必要な当事者を対象とした相談窓口の開設です。受けた相談には、案件に応じて適材を配置し、相談に応じる。公的支援を含め、適切な支援にもつなぐ。虐待から逃げられる居場所、困窮世帯の一時的避難所としての「シェルター」も3、4年後には設けたいですね。入口から出口まで、相談者に寄り添った支援と対応を心がけていきたいと思います。
ほかにも、音楽フェス等、子どもの感性を育むイベントの開催や、ファジアーノ岡山、岡山湯の郷Belle、岡山シーガルズ、岡山リベッツといった県内のスポーツ団体に働きかけ、子どもたちと選手が一緒に競技を楽しむといった企画も考えています。
ゆうあいくん:子どもたちを守り、育む。子どもの虐待防止の取り組みのなかで、わたしたちにできることはありますか?
浅沼さん:子ども虐待の防止は、児童相談所や福祉事務所などの公的機関や、われわれNPOだけで行えるものではありません。
皆さんにお願いしたいことは、ご近所・お知り合いの親子で、気になる方がいらっしゃる場合は、些細なことでも、お近くの児童相談所や福祉事務所、民生委員児童委員、または、われわれ支援団体へ情報提供(連絡・相談)してくださればうれしいです。
児童相談所虐待対応ダイヤル「189」(いちはやく)/ 児童虐待防止推進月間について 【厚生労働省】 (mhlw.go.jp)
ゆうあいくん:「子どもたちを守るためには、早期の発見・早期支援」が大切ですね。次に、子ども未来連合会の強みを教えてください。
浅沼さん:子ども未来連合会の強みは横の連携です。当法人は多職種の事業主が主なメンバーであり、それぞれの技能や知識、ネットワークを活かした相談等の支援が展開できるところです。
また、ゆうあいセンター貸事務所へ入居を希望した理由の一つでもあるのですが、広く情報収集や他団体との情報交換を行うなど、より多くの団体とつながり、一緒になって取組んでいくことが、法人理念・目的を達成していくうえでの近道だと考え、そうした関係機関との横の連携強化を積極的にできるところが強みだと思っています。
ゆうあいくん:一人でも多くの子どもの未来を守る活動展開が期待されますが、浅沼さんが活動を始められたきかっけを聞かせてください。
浅沼さん:ゆうあいくん、「子どもの笑顔って本当に可愛いでしょ。」
ゆうあいくん:そうですね。笑顔も仕草もほんとかわいいですよね。
浅沼さん:子どもの笑顔は正直なので、笑ってるってことは、何か「楽しい」「うれしい」「おもしろい」ことがその子にはあって。でも逆に心の中に不安があると、どんなにおかしいことがあっても、うれしい顔ってできないんじゃないかと思うんですよ。
一人でも多くの子どもたちの素直で純粋な「うれしい顔」を見るのが一番。孫の運動会を観るのはたまらないですね。
ゆうあいくん:コロナ禍で運動会の観覧者制限のあるなか、お孫さんのご両親を差し置いて、必ずご自身が毎年観覧されているとのエピソードが物語っている動機ですね。
最後に「読者に伝えたいこと」、お願いします。
浅沼さん:今、さまざまな活動が展開できるよう下準備中です。イベント開催情報など、近々できる法人ホームページやイベントチラシ等で周知・広報していきますので、しばらくお待ちください。
ゆうあいくん:ゆうあいくんと同じAB型の浅沼さん。本日は貴重なお話しをいただき、ありがとうございました。
AB型あるあるなど、インタビューは脱線続きでしたが、そんなやり取りのなかでも、「子どもは国の宝」の言葉の意味を考えさせられるお話しでした。
いろんな解釈ができると思いますが、この言葉には、未来ある子どもたちをちゃんと育てられているのか?育つ社会環境が今、整えられているのか?
考えなきゃいけないのは「どうしたら子どもを国の宝にできるか」。
今を生きるわれわれ大人への課題提起でもあるのではないでしょうか。
『子ども未来連合会』。未来の子どもたちのために、今ある組織や、あらゆる大人が連合してこの課題に立ち向かう。
誰もが胸に抱いている未来は「喜びと笑顔が溢れる未来」のはず。
『新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)』の歌詞のように
【お問合せ先は】
特定非営利活動法人 子ども未来連合会
住所:〒700-0807 岡山市北区南方2-13-1 きらめきプラザ2階
ゆうあいセンター内(JR岡山駅から徒歩約12分)
TEL:086-206-6536
FAX:086-206-6563
HP:開設準備中
岡山市(市民協働企画総務課)HP「おかやま団体検索」
https://www.city.okayama.jp/dsearch/0000043777.html
《取材・編集協力、写真提供》
子ども未来連合会 [インタビュイー:理事 浅沼 千秋 氏]
《インタビュアー・テキスト》
岡山県ボランティア・NPO活動支援センター(ゆうあいセンター)