岡山理科大学ボランティアセンターとボラビト達
岡山理科大学ボランティアセンターは、本学では比較的新しい組織です。本学では、2008年度から科学ボランティアセンターを設置し、本学の特色を生かして科学教室の開催などを行う「科学ボランティア」活動を推進してきました。一方で、災害支援や福祉関係、環境美化といった、より一般的なボランティア活動について推進・支援する体制の整備が遅れていました。
2019年度に、『学生および教職員が自主的に参加するボランティア活動を通して、ボランティア活動の参加者が人間的な成長を実感できるように総合的な支援を行うこと』を目的に、科学ボランティアセンターとは別に『ボランティアセンター』が設置されました。また、2022年度からは、ボランティアセンター学生スタッフ会(愛称「ボラビト」)を発足させ、自主的に参加した学生たちが、センター業務の補助を行うと共に、独自の活動を企画してリーダーとして活躍し始めています。
当センターは、センター長と若干名の教員が兼務構成員として運営しています。また、学生スタッフの幹部学生もセンター構成員として直接運営に参画し、教職員・学生の垣根を超えて議論しつつ活動を行っています。現在は残念ながら専従スタッフがいないために十分な支援業務を行えていませんし、発足の翌年に始まったコロナ禍の影響で十分な実践活動もできませんでしたが、ボラビト達と共にできることから活動に取り組んでいます。
まずは学内外におけるボランティア活動を活性化するために、ボラビトを中心に、各種ボランティア活動に参加する機会を提供しています。また、ボラビトをリーダーとして一般学生の参加者を募り、ボランティア活動に参加する学生の数を増やしていこうとしています。今年の1月には能登半島地震被災者支援募金活動を行い、多くの一般学生の協力も得て、2週間で17万円余の募金を集めて日本赤十字社に寄託することができました。また、加計学園と井原市との包括連携協定に基づいて、同市域での各種ボランティア活動に年間を通じて実施しています。そういった活動の中で、例えば農業支援の活動に関連する専門分野を学ぶ学科の学生が参加したり、天文台での活動に天文部の学生が参加するなど、正課教育や課外活動にボランティアを関連させることで、日常の延長として自然にボランティア活動に親しむ取り組みも行っています。また、現在のボラビトは防災に対する関心が高く、大学祭で自然災害についての情報発信を行ったり、日本赤十字社岡山県支部の研修を受けて防災セミナーの指導員になったりしています。
このように、ボランティアを「特別なもの」と感じずに取り組める環境づくりと人の輪を広げていければ、と考えています。今後もし街でボラビトを見かけましたら、ぜひよろしくお願いいたします。
岡山理科大学ボランティアセンター
ホームページ:https://www.ous.ac.jp/facilities/volunteer/
インスタグラム:https://www.instagram.com/ous_vc_ss
X:https://x.com/ous_vc_ss