物語を捧げるという物語
ぶらどらぶ、先日は「ガルム」だったと書いたが、2回観たら、そんな大層なことでもない気がした。
マイとは何者だったのかというと、女優のメタファーであり、女優こそが自らの物語(血)を捧げ尽くすべき対象なんだという、言ってしまえば、監督ののエロス全開作品じゃないかと、そういうことだったのではないか。映画愛と女優愛が絶妙なラインで交差しているのが、押井監督らしさなのだろう。
映画に対してプラトニックな愛を貫いてきた老監督が、こうした欲望解放作品を作り、そこそこ受けているというのは、なんか、良い話だなと思う。
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