中国の歴史書、史記の中に「李陵」のお話があります。
◎捉え方
私たちが現実と捉えているものは、その事実と捉え方によって、個々に受ける影響がずいぶん異なります。どんな捉え方にも意味と価値がありますが、偏った捉え方の影響を受け続けるのではなく、別の捉え方もできるように、幅を持たせるようにバージョンアップしていく必要があります。
先の李陵は、蘇武も自分と同じ思いを持っているに違いない、だからこそ自分の行ってきた8年を理解してもらえ、共に再興できると考えていたのでしょう。
しかし、実際に会ってみて、その様子を見た李陵は思いを変えます。
◎相手はどんな人?
人はそれぞれ違います。誰でもそのことは頭の中では理解していますが、実際のコミュニケーションの場面では、自分が扱われたように人を扱ってしまうことがあります。すると、人によっては、苦手な人と感じることもあるのではないでしょうか。
あなたにとって苦手と感じる人は、その人にとってあなたのことを苦手と思っている可能性もあります。
人は自分で「よし、やろう!」となったとき、生き生きと楽しく行動します。それを阻害されるといやだな、苦手だなとなっていきます。
知らず知らずのうちに相手の「よし、やろう!」という自発性を阻害していませんか?
もし、誰か苦手な人がいる、人間関係に煮詰まっていると感じたのなら、それはどんなタイプですか?どう関われば新しい接点を見つけることができるのでしょうか?
自分の価値感や考え方、捉え方を脇に置いて、まずは観察してみるところから始めてみませんか?
こうして相手について考える時間が増えることで、関わりが必要な瞬間を捉えることができ、関係性を築くことへつながります。
※過去観察について書いております。こちらも読んでいただけると嬉しいです。