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94.(38/365) 興味は遅れてやってくる。
興味があるから調べる。
興味があるから行ってみる。
興味があるから聞いてみる。
興味があるから食べてみる。
どれも「うん、あるよなあ。」と思う。
けれど、ここ最近わかったのが、そうじゃない興味もどうやらあるぞってこと。
先週の土日、家にいてたまたま暇でベランダから外を眺めていて、うちのほったらかしの小さな小さな庭スペースの隅っこに力強い姿を発見。
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ちょうど立春でもあったので、こんなところにも春の訪れがきているのか、と思ってパシャリと一枚撮ったものだ。
で、これ、撮るだけ撮って、今日まで放置していた。
というか、なんなら撮ったことも忘れていた。
で、今朝、noteに何書こうかなと思って、ぼんやりスマホのライブラリを見ていて、この写真が目に留まった。
そして、写真を撮ったときには思わなかった疑問がここで湧いてきた。
「この植物の名前って何やろ?」
春先によく見かける気はする。
綿毛みたいなのが先端についてて、黄色い花も咲いてるから、たんぽぽが思い浮かぶけど、たんぽぽってこんなマッチョじゃないしなあ。
というか、背丈が伸びすぎやし。
茎が太い。
下の方とかゴボウぐらいあるんちゃうかと思うほど。
しかし、植物の名前を調べる術を持たないぼく。
でも気になってしまったので、とにかくGoogle先生に聞いてみる。
「背丈 高い 茎 赤紫」
検索。
画像を当たってみても、それらしいものがない。
検索ワードを変えてみる。
「背丈 高い 茎 タンポポ」
検索。
たんぽぽがいっぱい出てきた。
そりゃそうか。
「背丈高い 綿毛 赤紫 茎 春先」
検索。
調べていくと、それっぽい植物を発見して、一気に期待が高まる。
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おお!これってオニノゲシなんじゃない!?
右側に表示されたオニノゲシのページへ飛ぶ。
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ほうほう、真冬でも開花が見られる。
形状といい、特徴といい、写真の植物と一致するじゃないか。
読み進めると、詳しくオニノゲシについての説明が書かれていた。
オニノゲシ(鬼野芥子)は、キク科ノゲシ属の越年草。
ヨーロッパ原産で、世界中に外来種(帰化植物)として分布しています。
道端、畑地、野原や荒地など、場所を選ばずいろいろな場所に生えています。
色や形はタンポポに似ていますが、花は小さめで一本の茎から複数の花芽ができ、数輪の花をつけます。
草丈は50~100cm。
花は径2cm程、 舌状花のみからなり花冠は黄色、花後に白い冠毛をつけます。
葉には根出葉と茎葉があり、鋸歯を持ち、縁には先が刺になる歯牙があります。
名前の由来は、ノゲシ(野芥子)に似ていて、葉縁に刺があることから。
ノゲシは葉の形と、切り口から白い乳液を出すところがケシに似ているところからきています。名にケシが付きますが、ポピーなどのケシ科の植物とは全く別種です。
ノゲシと同じく、食べられる野草。
新芽、若葉、若い茎、つぼみを採取して食べることが出来るようです。
へえ、ヨーロッパ原産なのか。
まあまあ、はるばる遠いところから。
場所を選ばずに咲けるなんて、見た目通りのたくましさやないか。
どんなところでも自分色を出せることの強さと、でも景観に馴染まないと刈り取られる運命でもあるんやろうなあ。
なんだか植物とは思えなくなってくる。
人間の世界でも同じようなことあるやん。
中盤にはわからない言葉が並ぶ。
舌状花?冠毛?根出葉?
名前の由来は、葉の縁の棘からきてるのか。
棘を鬼の角と見立てたってことかな?
ここまでくると、いつの間にか、むくむくとオニノゲシなるご近所さんに興味が湧いてくるのを感じる。
さらに読み進めると、びっくり情報が出てくる。
「食べられる野草」
そうなのかー!!
あんななりして食べられるというのかー!!
飢えそうになった時の選択肢が一つ増えた。
ってことは、これオニノゲシでさらに調べたら、どうやって食べるかとか出てきそうやな。
そう思って、検索ワードを「オニノゲシ」にロックオンし、検索を進める。
あ、発見。
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駆除と食べるが同じところに入るなんて、まるで「鉄腕DASH」のグリル厄介。
迷わず「オニノゲシ 食べる」をタップ。
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色々出てきた中で、気になったのが、「ノゲシを食べてみたら爆発した件」。
え、爆発すんの?
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どうやら茎を茹でると、中の節が爆ぜているのだそう。
え、何、オニノゲシめちゃくちゃ面白いやん。
…とここまでが今朝起きてから今までのぼくの興味の推移である。
全く興味がなかった庭の植物がなんとなく気になり、とりあえず色々調べてみたら、そこには想像もしない面白い世界が広がっていた。
そう、だからのタイトル「興味は遅れてやってくる」。
出会った時には、特に何のアンテナにも引っかからないことってたくさんある。
けれど、そんなことにもなんとなく・とりあえず乗っかってみると、興味が後からむくむくと湧いてくる、そんなことってあるんだ。
この体験は、子どもたちに伝えたいなあと思った。