【まじめ読み】List17 「伝える力」が足りなかった~『40代を後悔しない50のリスト』第2章
私は営業職ではないので、この本の内容とピタっとあてはまらないが…、20代30代での「話を聞いてもらえなった悔しい経験」が、40代の「伝える力」に影響している気がする。
そして、話を聞いてもらう、伝えたいことを伝える、理解してもらうための事前準備を、大切な場面であればあるほど最後の最後の1秒まで粘ってやること、その大切さもその頃に実感したと思う。
多忙な相手に、数分で全体感と本質的な課題を理解してもらう。
相手が判断するのに必要な根拠を揃える。
その数分のために、準備にたくさんの時間を使い、脳内シュミレーションを何度も何度もする。
うまくできないと、相手当人や同席の上司、その場にいる誰かにカットインされてしまうが、それはまた悔しい。
緊張感はあるが、相手とスムーズにコミュニケーションが取れたときには、爽快感にも似た達成感があった。
そういうことの成功も失敗も割と楽しめた20代30代だったことは運が良かったのかもしれない。当時の上司たちにも感謝だ。
今はどちらかというと、伝えてもらうことが多くなり、相手が「理解しようとしてくれる」ことも多くなった。
伝える力については、その機会が少なくなっていくと退化していってしまうのではないかと思うこともある。
なので、副業先のプロジェクト内での緊張感がありがたい。
そして、相手からの情報で判断することが多くなったという変化だと思うが、それはつまり相手が伝えてきたことを聞く側になるということで…
「もう少し、こういうふうに伝えてくれよ!」というもどかしい場面にも多く遭遇する。
「伝えてほしいのはこういうことなんだよ」ということを、どのように指導していいのかと頭を悩ませることでもある。
相手の視点に立ってものを考えること、それをどう応用して結果を出していくのか?
それ伝える力は今の私にはまだまだ足りない。
この章で、著者の方が
法人営業の核心は、目の前の相手の「心を動かすこと」です。
とおっしゃってるが、これはほんとうにその通りだと思う。
ただ、努力や準備やテクニックではどうしても補えないものもあると、個人的には強く思う。
それは、伝える側の魅力だ。
ワクワクさせるものであったり、
ピリッとした緊張感のあるものであったり、
飽きさせない流れるような話のテクニックかもしれない。
ビジネスにはたくさんのひとの援助が必要なこともある。
得体の知れないことでも、根拠があいまいなことでも、ワクワクした夢を見させるような、相手を引き込むような魅力が必要なときがあるのだ、と40代になってから何度か感じたことがある。
ベンチャー企業というものを知ってからは特にそうだ。
正直、それは私にはないなあ…とも思う。
まあ、そこまでの魅力が自分になくてもいい。
ただ、いくつになっても、自分が楽しいと思うことを話す時は目を輝かせるような人でありたいとは思う。
自分が素敵だなと思う50代60代の人はみんなそんな感じだ。
だからこそ、仕事とプライベート、うまくバランスをとって自分の好きなことを大事にできるようにしたいと思う。
この本の内容からすると結構ずれたが、伝わらなくても別にいいじゃんってこともあるってことだ(笑)