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【まじめ読み】List15 「他人を動かすスキル」が身につかなかった~『40代を後悔しない50のリスト』第2章
自分が管理職に向いていないからかもしれないが、とにかく現在進行形で難しいと思っている。
だから正直、身につく、身につかないというのは…、そういう風にまとめられるものなのだろうかと思うところがある。
今の会社で、自分の部署を新規で立ち上げて3年くらいになる。
徐々に仕事と人が増え、それらしいピラミッド構造の部内組織図になったあたりで、事業買収による転籍で部署の人数が増えた。
実際に拡大していく部署の中で、優秀な個人ではなく、全員のちからの集合で前に進めるフェーズに来ているとヒシヒシと感じていた。
その流れの中で、
早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。
If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.
この1~2年はこれを強く意識して進めてきた。(有名なアフリカのことわざですね)
私の部署は営業でもエンジニアでもデザイナーでも管理部門でもない、
社内のオペレーションを統括したり、それ自体を効率化や自動化という手段で改善したりする部署だ。
ベンチャーから成長してきて過渡期な今の会社のメンバーのスキルは凸凹。
作業者としては優秀だが、問題整理も課題解決も経験がなくそのスキルもないメンバーもいる。寄せ集めみたいな側面もある。
ゴールや目指す姿。期待することやフィードバックを明確な言葉にして伝え、確認し続ける。
ゴールに集中してもらえるよう、成果を実感してもらえるよう、モチベーションのフォローをする。
自分が直接的な指示を出したり、なんなら手を出してしまえば早いけど…
冷静と情熱の間…
それがこんなに難しいとは…
「もう○○さん(自分の名前)が全部自分でやればいいじゃないですか!」
と思われてるんだろうな…なんて、自分の発言や行動を後悔したりする日々もあった。
ひとつ前の会社は大きい会社で、メンバーの能力差をそこまで感じたことがなかったし、たぶん高かったのだ。
現メンバーは経験値やスキルのばらつきはあるが、その精神や個性には素晴らしいものがある。
でも、部署のミッションに対して、メンバーのスキルの平均値が、圧倒的に足りない…。それでこんなに苦労するとは。
あの頃は周囲の環境に恵まれていたのだな…と実感する。
元来、「他人を動かすスキル」というのは管理職に求められているマネジメントスキルの「合わせ技」です。
ほとんどの組織においては、「業務」のマネジメントに、メンバーの「スキル」や「モチベーション」のマネジメントが加わって、そこに「ビジョン」という方向性を示すことによって、「他人を動かすスキル」が成立するのです。
加えてそのミッション、業務、環境、なんなら会社の文化や風土。
一番つらいところで、コストがどれくらいかけられるか。
そういったものも影響してくるものだ。
…とにかく、「他人を動かすスキル」なんてものは、難しいんだと思う。
その時、精一杯やったか、メンバーとどんな関係を築けたか、成果はどのようなものだったか…
100%後悔のない仕事ぶりなんて、ないなと思う。
そもそも、今の自分も、誰かの部下であり、
きっと自分を動かすのに悩んでる上司がいるんであろう。
メンバーだって自分に任された仕事のことで悩んでいる。
組織において、この話題を個人完結して考えられることはないんだ…
ところで最近、副業であるプロジェクトに関わっている。
組織で他人を動かす苦労をしながら、成果も追ってきた、そういう経験のあるひとびと。動かす側も動かされる側も、話が早い。
自分に1メンバーとして参加しているので、任された領域で目標捕捉したら、あとはひとりで考えて進む。
メンバーのマネジメントばかりで、自分自身のスキルのアウトプットができてなかったので不安も多かった。
そんな中なので、これはこれでなかなか楽しい。
そして案外、気持ちの切り替えができて、メンバーとの距離感がうまくとれるようになる効果がある気がする。
他人を動かす云々は、管理職として日々働く中で切り離せない問題だが、その責任はすべて自分だけにあるものでもない。
40代を振り返って「他人を動かせなかった~…」みたいな暗い気持ちにならないように、仕事やメンバーとの出会いや関係を大事にしたいなと思う。