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[#122] 生まれ変わりのエジプト旅⑩

エジプト旅の続き↓

自分を見つめ、色々な思いを感じながら、シナイ山へと進むバスに揺られる。


シナイ山を目指す

カイロの街を出て高速に乗り、途中からは、ひたすら砂漠の道を進んだ。

延々と道路があるだけで、周りは砂漠。
異国の地でしか見れない光景だが、単調がゆえ、割とすぐに見飽きる。笑

しばらく走ったところで、アフリカ大陸からアジア大陸へと移る。
スエズ運河の海中トンネルがあり、そこを走っていくのだ。

この辺り、どちらもエジプト国内なのだが、大陸を移動するということで警備が厳しかった。

事前にパスポート情報は提出しているはずだが、関所のようなところで再度提示を求められる。

軍管轄のエリアなので、撮影もNGということだった。

砂漠を延々と走る

意外とトンネル道はすぐ終わり、トンネルを抜けるともう、そこはアジア大陸だった。

休憩をはさみながら、ひたすらバスは走る。

そうこうしている内に、景色は段々変わっていき、気づけばゴツゴツした岩山が多くなっていた。

だんだん岩山に

6,7時間ほどの乗車を経て、ついにキャンプ場に到着!

岩山に囲まれたキャンプ場は、なんともかわいい雰囲気に作られていた。

キャンプ場

自然豊かで空気もおいしい。

キャンプ場内には、オリーブやローズマリーなど、たくさんの植物も植わっていた。

オリーブの木が生えてる

広い敷地内を散策すると、ラクダの姿が!

シナイ山でラクダに乗ることになると聞いていた私たちは、ラクダの姿に大興奮!

ラクダがいたー!

しばらく自由時間を過ごし、夕食の時間となった。

この夕食が、とてもおいしかった。

白いご飯に、ジャガイモや豆が入った煮物のようなおかず、サラダ、煮込んだチキンなど。

味付けはもちろん違うのだが、この煮物が肉じゃがのような感じで、日本人の口にはとても合った。

久しぶりにお米を食べて、落ち着いた気持ちもあっただろう。
ヘルシーで素朴な味が、体に沁み渡った。

一同、大満足の夕食となった。
(ご飯に夢中で、写真が1枚もない。笑)

その後、真夜中の出発に向けて、各自仮眠をとることになった。

真夜中の出発

深夜1時、我々はシナイ山の麓へ向けて、キャンプ場を出発した。

麓までバスで行き、そこから徒歩で入場口まで向かう。

辺りは真っ暗だったのだが、足元はラクダの落とし物だらけ。笑
気をつけて歩かないと、すぐに踏んでしまう。

「ウンがついて開運するぞー!」などと、ふざけ合いながら歩いた。

夜道を行く

下を向けばラクダのブツだらけなのだが、上を見上げると、そこには満天の星空が広がっていた。

それはもう、見たことのない数の星々が、夜空に散りばめられているのだ。

周りに明かりがないので、星の瞬きまでしっかり見える。
天の川っぽいものまで見えた。

“筆舌に尽くしがたい”とは、こういう時に使うのだと思う。

こんなに満天すぎる星空は、生まれて初めてだったかもしれない。
日本では、ここまでのものを見ることが出来ないのではないだろうか。

首が痛くなりながらも、みんな夜空に釘付けだった。


夜空と足元を交互に見ながら歩みを進め、入場口に辿り着く。
入山の手続きを済ませ、ラクダ乗り場まで、またしばらく歩いた。

ラクダ乗り場に着くと、そこも真っ暗なのだが、1人1頭のラクダとラクダを引く人をあてがわれる。

私の相棒となったラクダとラクダ師(?)がこちら。

私の相棒ちゃん

ペアが決まってからというもの、あれよあれよという間に、「ラクダに乗れ」と言われる。

乗れと言われても、、、ラクダに乗るのは生まれて初めてだ。
説明とかないの…?

ラクダは写真のように、器用に足を折りたたんで座っていた。
座っていても、結構な高さがある。

コブの部分には、座るための絨毯のような敷物が敷かれていて、前後には捕まる用(?)の突起物がついている。

探り探りながらも、半分よじ登るように、座席に体を滑り込ませる。

すると、ラクダ師(?)の合図でラクダが立ち上がった。

立ち上がると言っても、前足、後ろ足と段階的に立ち上がるので、その度に大きく揺れるのだ。
「うぉー!」と自分でもよく分からない声を出しながら、振り落とされないように必死に突起に掴まった。

この時初めて気づいたのだが、ラクダの上は高い!!!
ラクダが立ち上がると、自分が座っている部分も、地面から2m近くの高さになる。

周りからも、別の参加者の「キャー」やら「ワー!」やら言う声が聞こえてきた。
・・・そりゃ、そうなるよね。笑

こちらの気持ちもよそに、ラクダは歩き始めた。

ラクダが一歩進むごとに、その体が大きく揺れるので、私の体も前後に滑る。

“ラクダに乗る”と簡単に言っていたが、結構体幹を使うし、慣れるのに時間が要るアクティビティだった。

揺れの中で何とか撮ったのが下の写真。
大きな揺れでスマホを落とさないか、ヒヤヒヤした。

この後、バッグの脇に入れていたペットボトルは滑り落ちてしまったが。。。笑

ラクダの上

しばらくするとラクダの揺れに慣れてきて、やっと星空に集中することができた。

満天の星空を見ていると、「地球って本当に美しい」と、素直にそう思った。

そして、「私が知らないだけで、宇宙にはこんなにたくさんの星が存在しているんだな」、「私たちも、宇宙の一員なんだな」と、確かに存在する“銀河”を感じた。

普段見えない星をたくさん自分の目で見たから、地球やそこに住む我々人間も、宇宙を構成する一部なのだという実感が湧いたのだ。

それはとても不思議で、けれど心の奥が震えるような感覚でもあった。

こんな感動的な体験ができて、本当に幸せだったし、ありがたかった。
この星空を見飽きることは、全くなかった。


つづく。

最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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