今日読んだマンガ:空挺ドラゴンズ(14)~(16)/圕の大魔術師(5)~(7)/昭和天皇物語(9)~(13)
積読が増えていくと1巻辺りの読み応えがある作品って後回しになりがちで結果的に複数巻数溜めてしまうの、ありますよね。あるとしてください。共感しろ。
一方でそういう作品って間を空けて読むより何巻かまとめての方がむしろ読みやすい場合もあり、積んでることが読書体験的にいい場合もあります。
というわけで久々にかなり時間ができたので積んでる山がすごいの高さになっていた作品たちを一気読みしました。
ドラゴンを食べるとどんな味がするのか?というテーマだった作品だけど、いやそのテーマはずっとぶれてないと思うんだけど、連載も長くなってきてクィン・ザザの乗組員の生き様とか他の船の様子とかのエピソードも増えてきて、少し違った読み味にも思えてきましたね。
具体的にはこれ会社の、しかも中小企業の話かもなと。ファンタジーが舞台のお仕事マンガ。
多分人数が、船の乗組員たちが主人公ってのが肝なんだろうなー。
普通ファンタジーで冒険ものとかやろうとすると一般的なRPGのパーティくらいの4・5人くらいになるところが10人以上の主要人物がそれぞれちょっとずつ脚光を浴びる形になるので、会社モノっぽさが出てくるというか。
結構唯一無二の読み味を持つマンガになってきてるなと思います。読んでて楽しい。
いや当然ドラゴン料理の時点でまず結構なオリジナリティがあったんだけどさ。
ちょうど学園モノが始まった4巻で止まってたんですが、これは本当にまとめ読みしてよかった。
この作品、設定の練りこみ作りこみが本当にすごくて今後の展開に向けた種まきをすごくちょっとずつやってたりするから、というのもあるんだけど、4巻で大量に登場したシオくんの同期のキャラ紹介とかシオくんが強キャラたちを攻略する流れがちょうど読んだ巻数の中でまとまっててよかった。
っていうかシオくんハーレムの構築っぷりがすごくないですか?
udは司書試験主席アヤ=グンジョーさんが好きです。
アヤさん、完全無欠に思えて方向音痴という短所があるんだけど、それも好奇心が旺盛すぎるのと間違った道でも自信満々で進んじゃうからっていうのがキャラ付けに一貫性があってとてもいいと思います。
あと「べっ」するシーンがとてもかわいい。あれを親愛の挨拶に設定したの天才。
6巻のメディナさんとの融和の件もとても鮮やかでよかったな。
思想信条の都合で相容れない人とどう対峙するか?を宗教の扱い方云々とか思想の話じゃなく個人のコンプレックスの問題として解決したのは素直に気持ちよかった。
んで身内の問題がおおむねクリアになってきたところでいよいよ外の敵の話になっていくのも王道ながら楽しい。7巻ラストもとてもいい終わり方だったので続きが楽しみ。
はちゃめちゃ積んでた。
積んでる間に張作霖は爆殺されているし日中戦争がぬるっと始まってたし話せばわかる問答無用してた。あと来日したチャップリンが全然似てなかった。
教科書で見たことある名前が続々出てくる中で、全然具体的なイメージのなかった石原莞爾という人物のありようがすごく印象的。ほぼクーデター的に満州国建国を首謀したかと思えば軍の暴走に対しては慎重な構えをとったりと、単なる私利私欲や打算で動いてない強キャラの風格がある。ウィキペディアでみるだけでもかなりの怪人物だったんだなということが分かる。
かの牛島辰熊(ゴールデンカムイのチンポ先生のモデルとされるすごい強い人)とつるんで東條英機暗殺を企んでたり(なぜか石原は始末書で済んでる)、戦後の裁判でもなんとなく戦犯指定を逃れていたりなんかもうすごいなこの人。
この辺のエピソードもこれから描かれるんだろうか。
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