読書ができなかったのに、”読ませてくれた”本
ちょっと前まで、全然本が読めない時期が続いていた。
ふわふわして、全然集中できなくて、
それより他やることがあるような気がして、気持ちが落ち着かない。
実際に、なにかやるべきことがあった気もしなくもないが、とにかく自己肯定感が低くなっていて、しょんぼりしていたのが大きい気がする。
しんとした気持ちで自分と向き合いたいのに、自分の心の声がよく聞こえなくなって、楽しいことも特にないし、生きるのが面倒なだけ、みたいな。
夏は暑すぎて、外に行くのがいやなので、やっぱり本を読みたい。
でも、なんかこの気だるいときに読める本ってなんだろう。
と、思っていた時に出会ったのがこの本。
たまたま聴いていたポッドキャストで紹介されていた。
本屋さんの店主と、その周りの人たちが織りなす群像劇、というのかしら。小説なんだけれど、とにかく、刺さる文章の多いこと。
こういう言葉たちを、私は読みたかったのだ、と思えて、久しぶりに集中して本を読めた。
その刺さった文章の一部をご紹介したい。
じんわり響く文章の多さに、ページごとに癒される感覚だった。
この本をきっかけに、他にもどんどん本が読めるようになった。
しかも、自己啓発本だけじゃなくて、心を豊かにしてくれるような本。
「軽いノリノリのイルカ」も読んだ。満島ひかりさんも又吉さんもすきだから。すきな人の本を読もうという気持ちにさせてくれたので、ヒュナム堂書店の効果は絶大だった。
きっと、この本で癒される人は、たくさんいるはず。
生き急いでいる状態から、ちょっと立ち止まって自分と向き合えた感覚を得たので、
ご興味があれば、ぜひあなたも。