人生の節目とセレモニー
昨日お邪魔した新年会で大学教授とお話しする機会があった。
私がウェディングの仕事をしていると言ったら
「僕ね、人生の節目に行うセレモニーってとっても重要だと思っているんだよね。コロナで大学も入学式、卒業式、そして入社式も無くなったけど
僕はセレモニーってけじめとして必要だと思うんだよね。
結婚式は減ってるの?結婚式もやった方がいいと思う。
だから僕は授業で人生の節目のセレモニーの大切さについて語るようにしているんだよね。」
当たり前のようにあった人生の節目のセレモニーはやるかやらないかが選べるようになり
コロナで全てやらないということが起きた。
今は入学式、卒業式は儀式として行われているけど、結婚式やお葬式という人生の節目はコロナ後も選択制のセレモニーになっている。
大学教授との話は、なぜ結婚式をやらない人が増えているかという
話になる。
今年結婚した友人は結婚式をやらない一人だ。
やらない理由を聞くと、一番はお互い友達が少ないから呼ぶ人がいない。
あとは目立ちたくないから。
結婚式は目立つためにやるものじゃないと思いながら、
昨今のSNSがそうさせているのかなと思った。
「えーー!私、やるなら行くし、◯◯ちゃんだって◯◯(友人)の花嫁姿見たいはずだよ!やった私が言えるのは結婚式って人数とか関係ないし、お祝いしたい人たちが集まるから、人数少なくてもできるよー」
やるかやらないかを選べるのは良いことだけど
結婚式は今ある自分は友人や家族に支えられていることに改めて気づいたり、繋がっていることに感謝したりできる日。
結婚式があるから愛を感じて、愛の大切さに気づく日。
こうやって結婚式という日を考えると、生きる上ではスタイルや規模は関係なく結婚式は人生のけじめであり、大切な日だと気づく。
教授との話で私は改めて結婚式は生きる上で大切な日だと気付く。
セレモニーをするけじめは、自分にとって、ふたりにとって行動を
変える力になるパワーを持つ。
ふとけじめっていう言葉だけだと、今の若い人にとっては堅いとか古いとか思われちゃうかもしれないけど、人と人が関わって生きる上で人生のセレモニーは大切な日。他者と自分が一つになることを知り、感謝をし、愛を感じる。セレモニーは生きる上でパワーをくれる日だ。
結婚式が減るということは人と人が関わる機会が減っていくということ、
愛や感謝という生きる上で一番大切さなことに気づくタイミングを失っているのではないか。
人生の節目のセレモニーは規模ではなく、愛を感じ、愛を伝える日として
残していきたいと思った。