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【エッセイ】キューピーコーワゴールドαプラス

名前、長過ぎやしませんか?

「お守りのように飲んどけ」的なアレなんですが、この名前のセンスのなさはいつも不思議でした。→調べてみた。

■「キューピー」=Q&P(Quality & Perfect)※マヨネーズとは関係ない。

■「コーワ」=興和㈱。名古屋の老舗企業。

で、愛おしいほどのダサさはさておき、問題はその先よ。

ふらふらとドラッグストアに行く。

●キューピーコーワゴールドA

●キューピーコーワゴールドα

●キューピーコーワゴールドαプラス

=結局、何が「A」で、何が「α」で、何が「プラス」かなんて消費者は誰も知らない。なのに万人が知っている謎の商品。

前にどれを飲んでいたかなんて覚えていない。効能なんてわざわざ読まない。『滋養強壮』ならなんでもいい。

ただひとつ明らかなのは、名前が最も長い「キューピーコーワゴールドαプラス」が価格も最も高い

『高いということは、一番効くということなのか・・・?』

せっかく飲むなら中途半端なものより効いた方がいいと思うと、しばらく悩むけど結局一番大そうなやつを手に取ってしまう。

なんでこんなにわかりくい製品名に落ち着いてしまったのか・・・

米倉涼子だって『キューピーコーワゴールドαプラス!』とストレートに言うだけでも2~3秒かかる。15秒CMのうち、その「どうせ覚えきらない名前」を連呼するだけでもなんだか勿体ないなぁと思う。

(そう思うとベンザブロックのCMとかは効能別に訴求しててよくできてると思う。「鼻に効くベンザ買おう」となる。あと、小林製薬は頭に焼き付く商品名ばかりで「あーガスピタン買おう」となる。)

でも、僕のようになんとなく一番いいやつを手にしている人は多いと思う。特にこんなものを買う年寄りは・・・!

(仮説1)これこそよくできたマーケティングで、『名前が長くて高けりゃいろんなもん入ってて効くだろ』と思わせる消費者行動を狙っての、巧みなネーミングなのかもしれない。

(仮説2)いや、世の中は案外そんな深い意味はない。「当時の社長が『キューピーコーワゴールド』って名付けたから、そこは絶対変えられないんです」とか「商品部から『A』と『α』は実は中身全然違うからちゃんと分けて欲しい」とかその程度で結果こうなってしまった。

こうなると次のコーワが気になる。

★処方量二倍!『キューピーコーワゴールドαプラスダブル』

★次を生きるあなたへ!『キューピーコーワゴールドαプラスNEXT』

★極上のステータス!『キューピーコーワゴールドαプラスPratinum』(もはや金なの?プラチナなの?)

また薬局で同じような瓶を見つめて、悩ましい。

そんなことより米倉はん。コーワでも飲んでおきばりやす。

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吉本悠佑のイツスモ~it'sasmallworld~
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