【コラム】ストーリーが変わりつつある

世のストーリー性ある「作品群」の中で、アニメや漫画が最も万人に親しみやすいと思う。

映画や小説は見る人を選ぶ(本当に好きな人が見る)し、テレビドラマは大衆的だけど基本子供ら(キッズ)が楽しむものじゃない。アニメ・漫画ならアダルトからキッズまで楽しめる。


先日、『進撃の巨人』を久々に観直し、すげー気持ち悪くなりながら、久々にメッセージ性強い作品に触れた気分。『エヴァンゲリオン』シリーズも現在公開中の『シンエヴァ』で全てが完結した。ちなみに僕は全DVD・漫画集めるほど好き(笑)


他にもいろんな作品が出てきているし、僕は基本アニメも漫画もそこまで見ないので語り過ぎてたらアレなんですが、最近のストーリー性の強い作品の特徴って・・・

■主人公が弱い・ちゃんと負ける(”巨人”戦の勝率、1引き分け9敗ぐらいじゃないでしょうか?エヴァの操縦士の碇シンジ君も超絶弱い、てかずっと病んでる)
■全員が主人公?(誰かひとりだけに注目するより、なんとなく全員気になる。むしろ主人公がアンポンタンだったりもする)
■ナゾが全然解けない(巨人って何よ?エヴァって何よ?一話・二話・三話とシーズンが進んでいくのに、一向にその謎が解けない。なんなら最後まで謎のまま-完-)
■結果『誰も悪くないし、誰もが悪い』(巨人=悪だと思っていたら実は身内だったし。エヴァだって碇シンジ君の父上の命令で敵=使途を倒せ~!と気張ってきたのに、実は使途より父上の方が超絶ワガママだったり)


対局的に(?)、平成を生きた世代の僕としては平成のアニメ・漫画は全然違っていたなぁと。

■ちゃんと強くなっていく主人公(孫悟空、スラムダンク、ドッジ弾平、幽遊白書、セーラームーン・・・ドラクエも「レベルアップ」が前提で「レベルダウン」はない。)
■やっぱり主人公が際立っている(あんな風になりたい!)
■謎がちゃんと解けていく(ジっちゃんの名にかけて!)
■敵がとにかく性悪(フリーザ様、とぐろ兄弟、セーラームーンの敵組織はたしか人間のピュアな心を食べる黒星の組織・・・)


あ~、知らん間に価値観がずいぶん変わったなぁと。

というわけで

▶『弱いからこそ人間らしい』(努力したら勝てるなんて嘘)

▶『みんな人それぞれ』(私はあんたのことなんて理解できないし、あんたに私のことなんて理解できない)

▶『世界のナゾなんて結局誰も解けない』(それでいいしそれより大事なものがある)

▶『大義名分かざしてる奴が実は一番悪の根源』(あーそういえば東電入って勝ち組だと思ってたら原発ドッカーン!東芝に入ったら粉飾ドッカーン!リーマンブラザーズどっかーん!資本主義どっかーん!グローバリズムどっかーん!日本国超アナログどっかーん!オリパラどっかーん!今までの信じてたもの全部が虚像どっかーん!)


なんてね。

でもそんな時代に既にかなり突入してる気がする。


※個人の感想です

クスっと笑えたら100円!(笑)そんなおみくじみたいな言霊を発信していけたらと思っています。サポートいつでもお待ちしております。