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安定感の麻婆
以前の記事で書いた、数年ぶりに食べた麻婆豆腐豆腐によって麻婆豆腐への欲の"芽"を植えつけられてしまい、その後とうとう"目醒めさせられてしまった"ときのできごと。
すべてのはじまり
これが5月の頭で、そのときはとてもおいしかったけれど麻婆豆腐を恐ろしいものと認識していた私は、まあまた数年後になにかの機会があれば食べるだろう…くらいの気持ちだった。
だがそのほぼ3ヶ月後の7月末の某日、突如その植えつけられた芽が花ひらくことになるーー。
その日は仕事で、お昼から長めの打ち合わせが入っていたため、気がつけば16時。
ぺこぺこのおなかで何を食べようかと考えていると、がっつりしたものが食べたい…という気持ちになり、解像度をあげていくと突然"麻婆豆腐"が浮かび上がったのだ。
これだけおなかぺこぺこなら、まあ、いいでしょう…と、麻婆豆腐を食べられる店を探すと、16時という時間だけあってアイドルタイムに入っている店が多い。
そんな中、24時間営業していて、行ってみたかったお店を思い出す。
兆楽 道玄坂店
中華はあぶらっこいものが多いので敬遠しがちだが、酒好きとして、食いしんぼうとして、(またサブカルかぶれとして)"町中華"という言葉に惹かれないというと嘘になる。
店の名前だけは知っているものの行ったことがなかったことと、麻婆豆腐が食べられるという点から探すとほぼ一択になってしまったため、兆楽に向かい、迷わず麻婆豆腐定食を選ぶ。
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まず麻婆豆腐の量におどろき、対照的にごはんの量に、足りるかな?と思ったが、あとから杞憂であったことを知る。
久しぶりに食べた麻婆豆腐はいわゆる実家のようななつかしさと包みこまれるような安定感で、辛さも刺激もほとんどないのだが、そのぶんその塩気と米が絶妙にマリアージュして、するすると胃に入っていく。
自分が食べざかりの運動部の中学生男子になったような気持ちになる。
まわりからはそこそこ食べるやつだと思われていて、外食をするときに大盛を頼みはしないもののお上品な定食ではほんのすこしの物足りなさを感じる私だけれど、8割ほど食べてかなりの満足感をおぼえる。が、もちろん最後まで平らげる。
お会計をすませ、中国語のとびかう店内をあとにすると、思った以上に食べすぎて苦しくなっていることに気がつく。
運動部の中学生男子の食べっぷりなんてうぬぼれも良いところだと反省し、すこしでも消化すべくのこりの休憩時間を散歩にあてることにした。
記録
兆楽 道玄坂店
渋谷駅から1分
ランチ利用
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安定感◎
なつかしさ◎
ボリューム◎
ルースーチャーハンが有名なのかな?
おいしそうだった
メニューがたくさんあるのも魅力のひとつ
安定感があるものをおなかいっぱい食べたいときまた行きます!