「いつでもいいよ。」が実現しない話
「飲もうな。また乾杯しよう。いつ空いてる?」「いつでもいいよ。」
親友は地元の福岡を離れて、岡山に就職してしまった。職種も違うから、仕方ない話だ。
中学で同じ部活が始まりで、高校は同じ。毎日、一緒に通い、一緒にサボった。大学は離れたが、夏休みと正月は毎年乾杯してきた。
しかし、働き始めるということは、いくつかを終わらせることでもあり、親友との乾杯もなくなった。
メールが1年に数回あるだけ。彼女ができたとか別れたとか仕事が大変だとかなくなりそうだとか。
でも、その度に「飲もうな。また乾杯しよう。いつ空いてる?」「いつでもいいよ。」のやりとり。
もう20年近くそのやりとりが続いている。この前会ったのは、結婚したときか。
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