いちごのキャンディーで救われた話
記憶を辿って、4〜5歳の初夏。
その日はちょうど、なんでか保育所がお休みで
家にはゲームに没頭している兄と、1人でおままごとをする私。
寂しくてたまらなくなって、
当時やっと乗りはじめた補助輪付きのオンボロ自転車(5人兄弟の末っ子だったので年季の入ったお下がりだったと思う)にまたがって、
歩いて5分もしない母の職場に、向かった。
当時母は、障がい者施設の寮で料理を作っていた。
両親ともに福祉施設の職員で
その頃の私は、そこにいる"しょうがいしゃのひと"たちが
どうやら