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農家の青色申告
前回「農家の会計ソフト」として書かせていただきました。
それに関連して会計ソフトを使う主な目的である確定申告についてまとめようと思います。
今回も備忘録を兼ねているため誤っている箇所がありましたら随時訂正いたします。
さて、確定申告は白色申告と青色申告がありますが、収入保険や所得控除の観点から『青色申告』をすべきであると考えます。
収入保険は名前の通り、台風等で作物が8割以上出荷できないときに前年の9割補填してくれるシステムです。
単一作物を栽培している農家であれば危機管理の観点からみても加入するメリットは大きいと思います。
もう一方の所得控除についてです。そもそも所得控除って何?
という方へ向けてイオン銀行さんのサイトがわかりやすかったので引用させていただきました。
このサイトで使用されている図を元に「収入500万円」でシミュレーションをしてみました。あくまでシミュレーションなので経費の金額は一例です。
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黄色で囲った65万円が青色申告の控除を受けられる部分になります。最終的に90万5千円/年の所得税を支払うことになります。
白色申告の場合は10万円控除になります。このシミュレーションの場合107万円/年の所得税を支払うことになります。差額が16万5千円です。
前回の記事で、会計ソフトは「freee」がおすすめとしましたが、その金額は「23,760円/年」です。青色申告をすることで165,000-23,760=141,240円お得になると考えると有料会計ソフトを使ってでも青色申告をするメリットはあると考えます。
なお、会計ソフトの年会費も必要経費(通信費として)に含まれます。
前提として収入が少なければ会計ソフトを導入することさえも厳しいかもしれませんが、会計ソフトによって農作業等に集中できると思えば安い買い物、といえるのかもしれません。
以上、青色申告について書かせていただきました。ご覧いただきありがとうございました。