FP2級~勉強体験記~
お疲れ様です!
youです。1つ前の記事で少しだけ触れましたが、勉強中だったFP2級の試験が9月8日(日)に行われ、無事に終わりましたので自分なりの勉強体験記を残します(正式な結果発表は10月。自己採点結果は学科:51/60点、実技:90/100点※某サイトによる予想配点に基づき算出)。
試験の難易度・勉強時間(目安)
◆試験の難易度
気になる試験の難易度(合格率)ですが、FP協会の公式HPのデータを確認する限り、2級は学科、実技試験ともに30~60%台で推移しているようですのでかなり波がありますね。ですが、国家資格でありながらも難関試験ではないと思われます。
◆勉強時間
・こちらは受験者の前提知識等により異なりますので一概には言えませんが、おおよそ150~300時間と言われています。ちなみに私は当日の試験までに約300時間勉強しました。
※AFP認定の課題(提案書の作成)に20~30時間を費やしていますので、実質270~280時間ですね。
・勉強期間は2月中旬~9月8日の本試験までとして6か月ちょいです。ただし、毎日勉強していた訳ではないので、実質4~5か月ぐらいです。
私の勉強方法など
前提として、
・私が今回受けたのは2級(FP協会主催)で、3級は未受験。
・FP2級の受験資格は、通信講座を利用してAFP認定研修を修了して取得。
・「フォーサイト」という通信講座を利用。講義動画、テキスト、問題集は当該通信講座のものを使用。
・上記以外は、誰でも無料利用できる「FP過去問道場」を利用。
・同年3月にビジネス会計検定2級を取得済み。
上記の補足ですが、私の前提知識について試験に関係しそうなところで言うと、ビジネス会計検定2級を取得していたのと、趣味で株式投資を2〜3年続けていることでしょうか。
そのため、金融資産の分野で特に株式投資や投資信託の項目は苦労しなかったです。他にも、財務諸表分析で用いる指標に見覚えがあったため、理解しやすかったです。例えば、流動比率、当座比率、固定比率、負債比率、自己資本比率、ROE、ROA、配当性向、配当利回りなどなど。
でも所詮はそのぐらいです、、影響しても試験で1~2点ぐらいですのでほぼ初学者と変わりません。
いきなり2級から受験するのはハードルが高いと思うのであれば、まずは3級の勉強から取り組まれる方が良いかと思います。
では、本題です。
基本的なフローは下記のとおりです。
<初期~中期>
1.テキストを読む、講義動画を見る
2.問題集(精選された過去問)を解く
※学科も実技も両方並行して進めます。
3.上記を繰り返す
<直前期>※試験1か月半~2か月前
4.問題集(精選された過去問)※の間違えた部分を中心に解きなおす
※上記2.で取り組んだ問題集です。
5.実際の過去問を解く、FP過去問道場を解く(一問一答方式)
6.間違えた部分を中心に解きなおす(ほぼ完璧になるまで)
7.テキストを通読する
何の工夫もないかなり王道のルートです!笑
それでは、少し詳しく書いていきますね!
1.テキストを読む、講義動画を見る
・知識がないと始まらないので、まずはインプットからスタート。
・冒頭でも書きましたが、私はフォーサイトという通信講座を利用しました。理由は、色々な通信講座を比較して合格実績や合格率が高かったこと、テキストがシンプル(無駄を省いている。試験範囲のカバー率が高い。文字、イラストや図のバランスがよい。余白が多く自分で書き込めるなど。)だったことです。それでもテキスト一式が届いたときは、「うわ!結構多いな~」と思ってしまいましたが、、笑
・講義動画はテキストに合わせて進んでいきますので、まずはこれでインプットを進めていきます。講義動画は倍速で視聴しても良いと思います。
・次のステップで問題集(精選された過去問)を解くのですが、全6分野のテキスト通読、講義動画を視聴してから問題集を解くのではなく、分野ごと、さらに節ごと(第1章の第1節とか)に区切りました。こまめにアウトプットしながら進めていく方が効率的かと思います。
・勉強方法として、1週目は流れを掴む程度でサラっと読めばよいと言われることが多いのですが、私はむしろ1週目から理解しながらしっかり読み込む方が自分にあっているのでそうしました。
・また、内容の理解が難しかったり、追加で押さえておくべきと思った情報は、ネットで調べてテキストに書き込みました。ただし、2週目で理解できることもあるので、どうしてもわからなければ飛ばして次に進んでよいかと思います。
ちなみに、私が最後まで良くわからなかった概念は、イールドカーブのスティープ化、フラット化の部分でした。
・補足ですが、講義動画は通信講座以外でyoutube(超有名な「ほんださん」のやつです)を活用しました。ここで学んだ内容もテキストに書き込んでいました。
2.問題集(精選された過去問)を解く
・前提として、問題集は学科も実技も両方並行して解いていきます。
・フォーサイトの問題集は分野ごと(リスク管理、タックスプランニング、相続・事業承継など)にあります。問題集と言いながら中身は精選された過去問ですので、これを何度も解いていくことで実力がついていきます。
・合計3周(間違えた問題はそれ以上)解きましたが、実績のある通信講座でも、やはり過去問演習を中心に勉強するということ。FP試験がいかに過去問至上主義か良くわかった瞬間でもありましたし、それだけ過去問は大事です!!
・ちなみに最初は間違えまくります。インプットした直後でもよくわからないことが結構あります。私の1、2週目の問題集は✖ばっかりです、、笑
でも大丈夫です!繰り返して演習することで知識が積み上がり、少しずつ着実に分かる瞬間が増えていきます。
・ただし、間違えた問題には必ずチェックを入れておく、勘で解けた問題も誤りとしてチェックしておくことが大切です。私は4択→2択に絞れた場合でも、1択(答えはこれだ!)まで絞り切れなかった場合は偶然で正解と一緒なので、その場合もチェックしました。実技も同様、知識を問う問題であれ計算問題であれ、間違えた問題はチェックしておきます。
3.繰り返す!
・とにかくこれが一番大切です!最低でも3周はした方が良いと思います。
できれば4~5周ぐらい繰り返す方がよいです。
・最初はテキストを読んだ後でも解けない問題が多いですが、繰り返すと解けるようになります。答えを覚えてしまうこともありましたが、なぜその答えになるのか、答えを導き出す過程も含めて説明できるようになるまで繰り返すと深く理解でき、知識として定着します。
~ ここまでを <初期~中期> とします ~
~ 以降4.~7.を<直前期>※試験1か月半~2か月前>とします ~
4.問題集(精選された過去問)※の間違えた部分を中心に解きなおす
・試験まであまり時間がありませんので、間違えた問題を中心にひたすら解きなおします。
・私は3周して一度も間違えなかった問題だけを飛ばし、1度でも間違えた問題は解きなおしました。まぐれで正解した可能性が一度でもある問題を放置したくなかったからです。
5.実際の過去問を解く、FP過去問道場を解く(一問一答方式)
・問題集の演習がある程度完成してきたら、本試験の過去問を(時間を測って通しで)解いておく方が良いと思います。解いていくと何となく頻出論点が分かってくると思いますが、この感覚はすごく大事だと思います。あと、学科は時間が余りますが、実技は学科ほど余裕がないと感じるのではないかと思います。※学科より実技の方が、実際の試験時間が30分短いこともありますが、、
・FP過去問道場のサイトに試験問題と解答用紙、試験の解答までPDFデータで掲載されておりますので、こちらを活用しました。実技の解答用紙があるのは、本番試験をイメージしやすくかなり嬉しかったです。←これが全て無料とは、、本当にありがとうございます!!
・私は過去10回分(R3.5~R6.5試験分)+フォーサイトの模試1回分を解きました。過去問は1回ずつしか解かず、間違えた問題だけを解きなおしました。本当は10回分を2回3回と解きなおす予定でしたが、時間がなく断念しました。
・ここでも選択肢を完全に切れなかった問題はチェックしておき、再度解きなおします。
・FP過去問道場は、分野別にして、かつ一問一答方式で解きました。
・例えば、ライフプランニングと資金計画の分野に絞って過去10回分でチェックを入れると合計100問になります。これをひたすら一問一問解いていきます。間違えた問題やまぐれで正解した問題などは、チェック機能(フラグみたいなものがあります)を使って、後から解きなおせるようにしておきます。出題設定は、法令改正等で古くなった問題は出題しない、選択肢をランダムに入れ替えるとして解きました。
・補足ですが分野別に解く方が良いと思います。設定で全ての分野をランダムに出題したりすることもできますが、これは無駄に難易度を上げるだけでメリットはないと思います。なぜなら本試験でも分野別に10問ずつ出題されるからです。
・1つの分野が終われば、次の分野に進み再度100問解く。つまり6分野で合計600問解くことになります。実はこれ、ちょっときつかったです。私の場合は、1分野100問で大体2~2時間半ぐらいかかっていたのですが、1問解く→答え合わせと解説を読むという作業を100回繰り返す×6分野というのはかなり苦行でした。しかし、直前の総復習として改めて全ての問題を解き、さらに間違えた問題だけを解きなおすことで、実力の底上げにつながったと思いますので取り組んでよかったです。
・おそらくですが、FP過去問道場を徹底的に活用している方は、演習量が1,000問を超えている方が多いと思います。すごい、、
6.間違えた部分を中心に解きなおす(ほぼ完璧になるまで)
・4.5.の中でも述べていますが、間違えた問題を解けるようになるまで繰り返し解きます。できれば、全分野の問題をほぼ完璧にします。
7.テキストを通読する
・最後に「んっ!?テキストの通読??」となったかもしれませんが、私は重要だと思ったので取り組みました。
・正直、過去10回分の過去問を完璧にすれば、ほぼ合格圏内に入ると思いますが、私は下記の2つの理由から最後に通読しました。
①過去問で出題されていない or 出題はあるけど頻度が少ない、そしてテキストにはちゃんと載っている!という問題を落とさないため。
過去問演習だけでは気づけなかった、これまで勉強してきた知識の抜け、漏れを防ぐため。とも言えます。
②最後に分野ごと、項目ごとに知識を整理するため。
特に、「〇〇の1/2?2/3?3/4?」「〇〇の1か月後まで?2か月後まで?3か月後まで?」「〇〇の場合は38万円控除?48万円控除?、〇〇の場合は50%減免?80%減免?」などの数字が絡む知識の整理。
おまけ~試験前日・当日のはなし~
・前日は最後に詰め込みたいと思いますが、いさぎよく切り上げて早めに寝ましょう。ちなみに私は緊張して眠れず、万全の状態で臨めませんでした。
・明らかに寝不足気味でこれはやばいと思ったので、会場に向かう途中の電車で少しでも寝ることにしました(本当は電車内でFP過去問道場で間違えた問題を総復習するつもりだったのですが、、、こういうこともありますのでご注意くださいね、、笑)。短時間ですがこの睡眠が功を奏し、かなり頭がすっきりして本番に臨めました。本当に睡眠は大切です!!
・試験会場(私は某大学のキャンパス内でした)は30分前から解放されますが、余裕をもって40分前に到着しました。かなり早めに行ったつもりでしたが、既に会場前には受験予定者が並んでいました。FPってこんなに多くの方が受験する資格なんだな~と思いましたね。
・30分前に会場に入り最後の詰め込みをして、開始15分前ぐらいにはテキスト等はカバンにしまうよう指示がありました。←試験開始ギリギリまで勉強できませんので、意外とここは注意かもです!!
・学科、実技試験ともに、試験開始60分経過後から退出できて、終了10分前からは退出できません。学科試験は3~4割ぐらいの方が途中退出、実技試験はほぼ途中退出者がいませんでした。私は学科試験を途中退出し、実技試験は最後まで会場にいました。
・学科試験の感覚は、7割は固いかな~でも初見の問題(選択肢含む)が多くて難しかった。という感じでした。
・実技試験の感覚は、初見の問題もあり分からなかった問題もあるが、全体的にかなりできた!という感じでした。ただ、時間ギリギリでした。折り返しの45分経過時点で15問目ぐらいだった時は本気で焦りました、、笑
※しかし、こういう時でも絶対焦らないでください!!絶対です!!焦ってしまうと急に普通の問題も解けなくなったりします。いわゆる頭が真っ白になった、、という現象です。
たまたま前半に難しくて時間のかかる問題が集中しているだけの場合もあります。「やばい時間がない、、どうしよう、、」と思ったら、まずはちょっと遠くを見たり(他の方の解答用紙は見ないでくださいね!笑)深呼吸したりして落ち着いてください。この落ち着く時間はほんの数秒でもよいので確保してください。試験時間中とはいえ必要な時間です。しっかり勉強してきたのであれば焦らなくてよいです、きっと大丈夫です!!
・同じ会場にいた人の反応を見ていると、「実技試験できた?難しすぎる、、」と言っている人がチラホラいました。途中退出者がほとんどいなかったこともその理由の一つだったかもしれませんね。
その他
・できるだけ毎日勉強することが大切だと思いました。テキストを数ページ読むだけ、問題を1題解くだけでもよいと思います。とにかく自分の頭に忘れるスキを与えないように勉強できれば、グッと合格は近づくと思います!
←とか言いながら、勉強に集中できない時、そもそも1日中何のやる気も起きず結局何もしない時も結構ありました、、
・別冊のノートは作りませんでした。情報は全てテキスト1冊に集約する方が効率的です。もちろん要点やよく間違えるポイントだけを整理してノートを作成してもよいと思いますが、私は一切作りませんでした。
・過去問はアイパッドを活用しました。本当は紙ベースで解きたかったのですがコピーにかかる費用は高くコピーの時間がもったいないので、掲載されている過去問をGoodNoteに取り込み、ひたすら解いていました。
・勉強記録を毎日つけた方がモチベーションアップにつながるのでおすすめです。私は、「Studyplus」というアプリを使って記録していました。
最後に
私はこの資格を勉強して良かった!!と思っています。
理由は、
・様々な分野でお金に関する知識を学ぶことができた。意外と楽しく新たな知識を身につけることができた。
・日常生活にも役立つ知識を幅広く身に着けることができた。
・新聞やニュースのトピックに関心を持つようになり、理解度やその見方も変わった。
・まだまだ知らないことが多いなと実感できた(痛感した、、)。
・上位資格や別の分野の関連資格にも関心が湧いた。
・社会人になって仕事をしながらコツコツ勉強していること自体が素晴らしいと実感することが増えた。
・時間を大切にする考え方や勉強習慣が身についた。
→前回の記事でも書きましたが、何の目標もなく過ごす時間を勉強に充てることで、ダラダラと過ごす時間が減り、自身の成長を感じることができる有意義な時間を過ごすようになりました。そしてこれを成功体験として、また新たな可能性が広がっていくことを実感できるのは嬉しいですね。
重要なのは、自分にとって必要なものか、意味があるのかということだと思いますので、例えば、その仕事をするために必要もしくはあった方がよいと思うのであれば勉強すればよいし、また、単純に興味があるから、好きだからというのも立派な勉強理由ですよね。
もちろん、資格などの試験勉強には、それ相応の時間やコスト等がかかりますので、本当に必要なのか、その資格を取得して何がしたいのかなどを現実的に判断することも重要だと思いますので、最後は自分の判断になるとは思います。
それと、フォーサイトの通信講座はおすすめできます!
テキストがコンパクトにまとまっていて見やすいですし、少し難解な項目でも難しいと思わせない作り方が好印象でした。コスト面でも大手予備校に比べると安い方だと思いますし良かったです!
ちなみに講座開始前に不安だった基本独学スタイル(通学講座ではない、講師への質問回数が決まっている)に関しては、全然問題ありませんでした。講師への質問は結局1回も使わなかったです~それだけ分かりやすくテキストを作り込んでいるのだと思います。
今回はこんな感じです~。
いろいろと書きましたが、試験を受けられる方の参考になれば幸いです。
とりあえず前回同様、タイピングが遅すぎて記事を書くのにめっちゃ時間がかかります。これは克服したい!
あと、記事の構成とか、見せ方(分かりやすい書き方とか)、引用・抜粋のルールとか、まだまだウェブライティング初心者なので、そこはご容赦ください!
また、FP2級に合格して、次は〇〇に挑戦する!とか考えておられる方がいれば、モチベ―ションになるので是非教えてください~!
ちなみに私はFP1級の受験資格がない(実務経験なし)ので、CFP6課目を受験してFP1級まで進むかを検討中です。もしくはFP2級を活かして宅建とか、難関試験であれば、行政書士、社労士、中小企業診断士なども候補ですが、勉強時間の確保やそもそも自分の頭では難しすぎるような気がする、、という感じです!笑
それでは!