【エッセイ×短歌】かなしみをあつめて耳を傾けてみた話
twitterでは今日も悲痛な言葉の数々を見かける。どこででも誰かが苦しんでいる。
職場で一緒にいる自閉症の子は、ときどき前触れもなく悲しくなってパニックになったり涙を流したりする。ぼくもおんなじだよ、と思いながら頭を撫でる。
高校生のとき好きだった女の子と、社会人になってからしばらく連絡を取りあう時期があった。思いやりのない困った(でも6年間付き合っている)彼氏の愚痴を聞く。そのうちに電話の向こうで泣き声に変わる。本当に悲しんでいるんだと思った。
ぼくの大切な友人の一