小島 雄一郎

電通(コンサル) → IMADEYA(酒屋)。著書は「広告のやりかたで就活をやってみた」。日経COMEMOのオピニオンリーダーをやっていますが、クビになる可能性もあります。パートナー関係を1対1で捉えないポリアモリーについても書いています。

小島 雄一郎

電通(コンサル) → IMADEYA(酒屋)。著書は「広告のやりかたで就活をやってみた」。日経COMEMOのオピニオンリーダーをやっていますが、クビになる可能性もあります。パートナー関係を1対1で捉えないポリアモリーについても書いています。

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    日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

  • 「誠実なクズ」としてのポリアモリー

    お互い合意の上で複数の人と同時に恋人的な関係を持つ「ポリアモリー」をパワポを使って紐解いています。

  • 「結婚」は手段か?目的か?

    いろんなモヤモヤを「それは手段か?目的か?」で考えます。

  • エッセイのようなもの

  • パワポで考えるセックス

    テクニックでもなく、スピリチュアルでもなく、これまでになかった視点でセックスについて考えるマガジンです。

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「自宅の1階が酒屋だったらいいのに」が実現するまでのパワーポイント。

1年前、とあるお店にこんなパワポ資料を送った。 そして今日、お店がオープンした。 その特異な経緯を、ここに記しておく。 ■待ちではなく、攻めのテナントをそもそも、なぜ自宅の1階をお店にしようと考えたかは以前に書いたが、 こうしたテナント募集は、不動産屋に依頼するのが一般的だ。 募集して、待つ。 申し込みがあったら、どんなお店かを聞いて、入居の判断をする。 この行程が、僕には非効率に思えた。 自分が入ってほしいお店に、自ら出向いた方が早いんじゃないか。効率的じゃ

    • 偉そうなコンサルが現場のイベンターに戻って気づいたこと→イベントサークルでやることには、仕事の全てが詰まっている。

      社会人17年目。 学生時代はバンドサークルに所属していた。 今思えばサークルでは「企画ライブ」ばかりやっていた。 肝心の曲作りはメンバーに任せて、どんなコンセプトでライブをやるか。どのバンドを呼ぶか。とんなチラシをつくるか。どんなセットリストでやるか。 考えていたのは、そんなことばかりだった。 バンドマンと言うより、ただのイベサー(イベントサークル)だ。 就職活動でアピールしていたのも、そのことばかり。 「どの街でやるか。どのライブハウスでやるか。どの出演順でやるか

      • 40代は「ランキング」という発想を捨てる期間なのかもしれない。

        歌手、竹内まりやの特集が組まれていた。 テレビ朝日系列の「ワイドスクランブル」という番組だ。竹内まりやは1対1をベースとした婚姻関係に対する疑問や生きづらさについて、時代を先取って表現していた。 そんな内容だった。 「どこかで聞いた話だな」と思って眺めていたら、聞き馴染みのあるワードが飛び込んできた。 「アメリカではポリアモリーという考え方が広く認知されていて〜」 そう語っていたのは、奇しくも母校の大学教授。番組では「複数の相手を同時に互いに合意の上で恋愛関係にある

        • 性悪説はお金がかかる。全員にルールを守らせるコストについて。

          経営者1年目をやっている。 舞台は創業62年を迎える老舗の酒屋企業、従業員は約100名。私は社外取締役として参画した。 前職での経験を活かし、ブランディングやマーケティングを中心に担当するつもりだったが、今はなぜか人事や総務に手を出している。 と言うのも、この十数年で急拡大した企業だったので、成長に対していわゆるガバナンス(管理体制面)が追いついていなかった。 例えばコロナ前に作られた就業規則にはリモートワークの項目はなく、各種法改正に対するアップデートもできていなかっ

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        「自宅の1階が酒屋だったらいいのに」が実現するまでのパワーポイント。

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        • 40代は「ランキング」という発想を捨てる期間なのかもしれない。

        • 性悪説はお金がかかる。全員にルールを守らせるコストについて。

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        記事

          「私に1つ、会社を買ってくれませんか?」電通の辞め方を、電通にプレゼンした話。

          40歳を機に電通を辞めたのは、1年前のこと。 結果として今は酒屋の経営者をやっている。その経緯は以前も日経COMEMOに書いた。 実は私にはもう1つの退職プランがあった。 そのプランとは、電通に1つ会社を買い与えてもらうことだった。 今日はそんな話。 ◾️自分の辞め方を企画する着想のきっかけは、新規事業の失敗だった。 私は新卒5年目の頃、電通で新規事業を立ち上げた。よくあるアプリ事業だ。それを10年ほど社内で運営して、ベンチャー企業に売却した。 10年続くサービ

          「私に1つ、会社を買ってくれませんか?」電通の辞め方を、電通にプレゼンした話。

          本当に空気を読める人は、逆張りが上手にできる人になる。

          かつてKYと呼ばれる言葉があった。 KYとは「空気(K)を読めない or 読めよ(Y)」の略で、それができない人は「あいつKYだな」などと揶揄された。 そんなKYが流行語大賞にノミネートされたのは、今から14年前の2007年。今ではすっかり、その言葉を聞かなくなった。 なぜKYという言葉は消えたのか。回答の1つは「そんなこと当たり前になったから」だろう。今や空気を読む(もしくは、空気を乱すことはしない)はコミュニケーションにおけるデフォルトのスキルになった。 また、そ

          本当に空気を読める人は、逆張りが上手にできる人になる。

          関係性の名前を重視すると、自分の感情を押し殺すことになる。

          社会には関係性の名前が沢山ある。 「関係性の名前を5つ挙げてください」 と言われたら、思い浮かぶのはこの辺りだろうか。 ・家族 ・恋人 ・友達 ・同僚 ・仲間 などを連想するのが一般的だろう。 「名前がある」ということは、それぞれ「意味がある」ということだ。 では、以下の①〜⑥を全て違う言葉で書き分けることができるだろうか。 1つ1つを埋めることはできても、全てを書き分けるとなると意外と難しいのではないだろうか。 では、逆に全てに共通する言葉だったらどうだろう

          関係性の名前を重視すると、自分の感情を押し殺すことになる。

          経営者がベテラン社員に依存すると、業界が村社会になっていく。

          今月の日経COMEMOのテーマは #仕事での気づき とのこと。 最近、広告業界のコンサルから酒屋業界の経営者という異業種の転職した自分としては興味深いテーマだ。 異業種転職をした人なら誰もが抱く2つの感情がある。 「このスキルはどの業界(どの会社)でも通じるな」 と 「このスキルはこの業界(この会社)ならではだな」 の2つ。 どうやら社会人としてのスキルは、こういう構造になっている。 自分の持っているスキルの割合として、①〜③のバランスはどうなっているだろうか。自

          経営者がベテラン社員に依存すると、業界が村社会になっていく。

          広告会社における競合プレゼンの勝ち方。

          広告会社にいると避けて通れないのが「競合プレゼン(通称:競合)」というイベント。 競合プレゼンとは文字通り、複数の会社が同じお題で競い合うこと。 似た概念で「入札」もあるが、提案内容で競い合うのが競合で、受注金額で競い合うのが入札と理解するといい。 私は17年間電通という広告会社にいたが、競合プレゼンという行為があまり好きではなく、その理由は以前も日経COMEMOに書いた。 ただいくら「好きではない」と言っても、避けては通れないのが競合プレゼン。17年間で何度も経験し

          広告会社における競合プレゼンの勝ち方。

          恋愛したい相手と結婚するのか。結婚したい相手と恋愛するのか。

          こんな話を聞いた。 婚活サービスに登録していた30代の女性。 結婚相手に求める条件がとにかく多かった。 あれは嫌だ。 これが良い。 そんな多岐にわたるチェックポイントのおかげで、紹介できる相手が中々見つからない。 仲介者は、それでも辛抱強く探し続けた。 数年後、ようやく全てのチェックポイントをクリアする男性を見つけて、女性に紹介した。 「こんなに全て当てはまる人いませんよ!」 そんな奇跡みたいなパートナー候補とデートをした女性だったが、結論として結婚には至らなか

          恋愛したい相手と結婚するのか。結婚したい相手と恋愛するのか。

          コンセプトを押し出すと消費期限が早まる。

          電通時代の同僚が本を出した。 テーマは「コンセプト」について。 誰もが知っている言葉だけど、改めて聞かれると説明しにくいコンセプトという概念。それがわかりやすく解説されていた。 私も思う。何をやるにもコンセプトは大事だ。 でも「コンセプトを対外的に押し出す必要があるか」と問われると疑問が残る。それは自分自身の少しだけ苦い経験から来ている。 今日はそんな話。 ◾️飲食店とコンセプト半分業界用語のような「コンセプト」が一般的に使われるようになったのは「コンカフェ」から

          コンセプトを押し出すと消費期限が早まる。

          この17年間で電通の内勤に起こっていたこと(私見)。

          営業職を3年間。その他の職種を14年間。 合計17年間、広告会社の電通で働いて、昨年12月からは酒屋の経営をしている。 そんな転職の経緯は以前も書いたので、今日は17年間の電通生活について書いてみようと思う。 テーマは「内勤」。 電通の内勤とは、外に出て広告主と折衝する営業以外の、社内でデスクワークをする職種のことを指す。パッと思いつくのは「クリエーター」や「プランナー」と呼ばれる界隈の人たちのことだ。 この17年間で、内勤は凄まじく変化した。 私も何度肩書きが変わ

          この17年間で電通の内勤に起こっていたこと(私見)。

          「元家族旅行」が「W家族旅行」に変わった話。共同親権を添えて。

          共同親権が決まった。 我が家にとっては大いに関係のある話題だ。 「我が家」と言っても、8年前に離婚しているので私は1人。小学生の息子の親権は、元配偶者が持っている。 共同親権はDVなど元配偶者から逃げたい場合に問題がある制度だとされているが、幸い我が家は違う。 養育費も面会も、約束通り履行されている。その上、年に数回ほど「元家族旅行」というイベントもある。 先月は3人で台湾に行って来た。息子にとっては初の海外旅行で、とても興奮していた。 そんな「元家族旅行」に、最

          「元家族旅行」が「W家族旅行」に変わった話。共同親権を添えて。

          電話が苦手な理由をプレゼンさせてください。

          大概のことはパワーポイントで解決する。 そんなプロフィールでX(Twitter)をやっている。 その一文には「大概のことはきちんと説明すれば伝わるはずだ」という気持ちを込めている。 そんな私が今、きちんと説明したいのは「電話」について。 端的に言ってしまえば、とても苦手だ。 でもただ「電話が苦手」とだけ伝えてしまうと、ドライなやつとか、現代っ子みたいな扱いをされてしまう。 違う違う、違う、そうじゃない。 Z世代だろうが、おじさんだろうが、苦手なものは苦手だ。

          電話が苦手な理由をプレゼンさせてください。

          「普通に考えたら」って言うのはマジョリティハラスメントだよ、って話。

          「多様性を認めよう」 というセリフが嫌いだ。 別に認めなくていい。ただ「そこにある」という事実だけ認識すればいい。それ以上でも、それ以下でもない。 「認めよう」なんてスタンスは驕りだ。 自分がマジョリティ側にいると認識した上で「マイノリティー側も認めてあげよう」という姿勢が透けて見える。 「お互いに認め合おう」ならわかる。 マジョリティもマイノリティを認め、マイノリティもまたマジョリティを認める。それは両者に必要なスタンスだ。 ただこの世界はどうしても多数派が強

          「普通に考えたら」って言うのはマジョリティハラスメントだよ、って話。

          なぜ大企業の新規事業プログラムはうまくいきにくいのか。パワポで説明します。

          大企業には優秀な社員が多い。 それ故に今の仕事では物足りず、能力を持て余している社員も多い。 この傾向は若手社員ほど顕著だ。 そんな状況だから、大企業で新規事業なんて募集しようものなら大盛況だ。 たくさんの応募が集まる。 たくさんのビジネスプランが集まる。 しかしその多くが、実現することなく消えていく。 やる気ある優秀な社員たちが考えたアイデアなのに。 本当はそんなに優秀じゃなかったんじゃないか。 大企業の優秀さと新規事業は別だ。 そんな指摘が飛んできそうだが、そう

          なぜ大企業の新規事業プログラムはうまくいきにくいのか。パワポで説明します。