大谷翔平マン−大谷翔平星王位争奪戦−
完璧大谷翔平超人・大谷ネプチューンキングから地球を守った大谷翔平マン。長きにわたる活躍が神に認められ、遂に大谷翔平超人にトップである大谷翔平星王になる時が来た。しかし、それを良しとしない知性の神、技の神、残虐の神、強力の神、飛翔の神たち五柱により急遽大谷翔平マンの戴冠式は中止となってしまう……。
だが、それは大谷翔平マンの神に匹敵する力である「憧れることはやめましょうのクソ力」を恐れてのことだった。五柱達は大谷翔平マンを潰すためにそれぞれの超人を擁立するのだった。
大谷翔平マンスーパーフェニックス
大谷翔平マンゼブラ
大谷翔平マンソルジャー
大谷翔平マンビッグボディ
大谷翔平マンマリポーサ
今、大谷翔平星の王位を巡る闘いが始まる−−。
(中略)
大谷翔平マンスーパーフェニックスには悲しい過去があった。それはずば抜けた頭脳がありながら貧乏な家庭であるために苦しんだことだ。
「俺は本当は大谷翔平星の大王になるはずだった! 大谷翔平マン、貴様があの日の火事で取り違えられたことによって俺はずっとドン底にいた!」
「なんですか。それを言ったら僕だって札幌ドームのほぼコンクリのような球場でやたらと試合をさせられていたんですよ。」
それを聞いて、落ちこぼれ超人だった頃から大谷翔平マンの近くにいたイッペーは言う。
「そうだぞ。決して環境に恵まれなかったのは大谷翔平マンスーパーフェニックスだけじゃない。俺だってギャンブルでどれだけ損失を出しても大谷翔平マンのお金で立ち上がって来た。」
「なにっ」
途端に大谷翔平マンと大谷翔平マンスーパーフェニックスの表情が凍りつく。
「二人ともどうしたんだ? 屁の突っ張りでも感じたのか? ほらほら、早くこの長きに渡る戦いとおさらばしてくれ。」
イッペーの罪悪感のあまりの無さに二人は言葉を失っていた。そして、数瞬後に大谷翔平マンスーパーフェニックスはイッペーを捉えるとそのまま大谷翔平マン目掛けて投げ飛ばした。
大谷翔平マンはイッペーをブリッジをして受け止めるとそのまま背中のバネを用いて何度も天高く突き上げる。弱ったイッペーを宙で捉える。右脚で頸部を、左脚で大腿部の前側を。そして、その両手はイッペーの両手首を。
「死なないでくださいね、イッペー」
大谷翔平マンの大谷翔平スパークがリングに炸裂した。
fin.
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