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MMT理論について

皆さんこんにちは。

今回はMMT理論について筆者の理解の範疇の範囲で述べていきたいと思います。

※まだまだ勉強中で未熟なので誤りや誇張表現があればご指摘いただければ幸いです。

MMT理論とは?

日本語で言えば現代貨幣論といわれます。とても簡単に言えば、国債を擦りまくっても通貨の信頼には何一つ傷がつかないから、財政負担に陥るなら国債いっぱい発行しちゃえ!っていうものです。

コロナショックを機に各国が財政出動などを行ったためにこの理論が有名になりました(筆者はこのコロナショックを機に知りました)。国債とは、簡単に言えば国の借金です。なので借金をいくら増やしてもノー問題!と言っているのです。

この理論、危なくない?

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この理論の何が危ういかっていうとみなさんもお分かりかと思うのですが、借金を増やしすぎると債務返済不能になりますよね。個人の場合一度債務不履行に陥ってしまうと(=借金を返済できなくなる)クレジットカードが作れなかったりと社会的信用はなくなりますよね。

国に対しても同様なことが起きます。

その最たる例が、アルゼンチンやトルコです。

このコロナショックでアルゼンチンは9回目の債務返済不能(=デフォルト)に陥りました。

以上より国債(国の借金)を増やしすぎると危ないということが分かったかと思います。

じゃあなぜ脚光を浴びているの?

普通に考えればわかること。それなのになぜこんなに脚光を浴びているのか。それには二つ理由があります。まず前提としてこの理論が有効なのはアメリカや日本、ユーロ圏など国際的に通貨が信頼されている国や地域に限ります。

理由①国には造幣能力があるから

国はお金を刷ることができます。コインは政府、紙幣は日本銀行(=中央銀行)が発行しています。国際的に信頼のある通貨であればちょっとやそっとのマネーフロー(=通貨流通量)が増えたところでインフレにはなりません

※インフレとは、貨幣がモノに対して安くなり、貨幣価値が相対的に落ちてしまうこと

理由②国債を発行し財源確保してもマイナスイメージが払しょくできそうだから

従来であれば国債を発行すれば、もちろん発行した国債を購入した人に利子をつけて返済しなければなりません。その返済分をどうやって賄うかというとまた新たに国債を発行して返済します。なので国の借金は膨れ上がり、その国の通貨の信用が落ちてしまいます。信用が落ちることで通貨安 例円安ドル高になってしまいます。

しかし、MMT理論においては従来の価値観を変えてしまうような発想で切り返してきます。

それは、「国の赤字を心配するな!」ってことです

※間違ってたらごめんなさい

そもそも通貨には長い歴史があります。1970年代まで通貨は金(ゴールド)と価格をリンクさせていました。じゃないと庶民が通貨を信用しやなかったからです。

しかし、経済が拡大してくれば、マネーサプライも経済規模に合わせて増加する必要があります。もし、マネーサプライが足りなければお金がうまく回らず何も買えなくなってしまいます。これがいわゆるデフレーションです。

そこでケインズという経済学者は「通貨とゴールドを切り離してマネーをもっと供給しなさい!」と訴えるわけです。そこで時代は少々下り、1970年代、アメリカはドルと金の兌換をなくしたのです。

これが金本位制度からの解放です!

そこから時代は下り現代において、通貨の信頼=財政均衡の側面があります。(もちろんこれだけではありません)

その原理は先ほど説明したように、個人が債務返済不能に陥っていたら誰もお金を貸したくない、のと同じです。

MMT理論はこの、通貨の信頼=財政均衡から解放です。

なのでこんなにも脚光を浴びているんですね~

もちろん発行しすぎは良くない

いくら信頼のある通貨を発行しているからと言って調子に乗って国債を発行すればだれも買ってくれずその国の通貨は一気に信用を無くしハイパーインフレが起きてしまいます。

なので年2%ほどのクリープインフレが望ましいといわれています。

終わりに

長くなってしまい読みにくくなってしまったかもしれません。けれどもここまで読んでいただき本当にありがとうございます。次の記事も一読お願いします。

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