二番底 本当にくるの?
※筆者の主観が大いに入っております。
二番底が来るかどうかマーケットでは投資家たちが様々なことつぶやいている。
2020年6月19日時点でいえば、相場はまだ強気相場であるが、トレンドを試しているようにも思える。すなわち下落相場を垣間見せるかもしれない。
しかし、6月19日の日経平均は、22478円 前日比+0.55%
で引けた。
ダウはどう出るか、見どころだ。
この数字の示すのは、まだまだ強気相場は継続するということだ。
金曜日という投資家心理が平日よりも悪化する中(ポジションを持ったまま土日迎えたくないから)で何とか+に持って行けたのは大きい
二番底を待ちわびている投資家も多いだろう。なぜ二番底はまだ来ないのか、くるとしたら何がトリガーとなるだろうか?
二番底なぜ来ない?
これは日銀の金融政策のおかげである。主に3つある。
1つは、資金繰り支援の一環でコマーシャルペーパー(CP)の購入枠を計20兆円に拡充した。
2つ目に全国の銀行と信用金庫の5月の貸出平均残高は前年同月比4.8%増と過去最高の伸びを記録。
(https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60415160W0A610C2EE8000/ 日経新聞「日銀、コロナ長期戦を警戒 大規模緩和を継続」2020/6/16 23:00[有料会員限定]から引用)
3つ目は、日銀がETF購入することで市場を支えているからだ。このコロナショックによる日銀の拠出額は大きく、ETF購入だけでも12兆円、例年6兆円の2倍である。
特に3つ目のETFの購入は投資家心理にポジティブに働き、日経平均は3月後半に底値を付け、一時23000円を記録するまでに至った
さらに加えて日銀の黒田総裁コロナウィルスの感染の再拡大や長期化があれば「躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」とも語った。
2番底のトリガーは何か?
2つある。
1つは地政学的リスクだ。
アメリカの大統領選挙が2020年11月頃に予定されている。現大統領、ドナルド・トランプは再選を果たそうと躍起になっているが、先の警官による黒人殺害に関するデモのおかげで支持率は急落。
そこでトランプ大統領は現在貿易摩擦を繰り広げている中国をやり玉にあげ、罵詈雑言を並べている。
対抗するバイデン氏も負けておらず対中国に対しては強気に出る。
民主党共和党両候補者が対中国に強硬的手段を取ろうとしている。中国からしたら両方とも敵に見えるだろう。
そこでもし仮に米中が折り合えなかった場合、実際に武力衝突となるのではないか、と考える。
2つ目は、中央銀行の信用リスクだ。先に述べたのは日本の中央銀行の例だが、現在アメリカと日本を中心にして各国の中央銀行は歴史上類を見ない金融政策を実施している。
アメリカに至っては、シェールオイル企業などが潰れないようにとジャンク債に分類されかねない社債までもを購入の範囲内にしている。
そこでもしも、FRBや日銀の購入したCPや社債発行主体の企業が倒産してしまえば、直接中央銀行の財務にも傷が入る。
そうしてコロナショックという実体経済へのダメージの次は金融経済へのダメージが襲ってくる。もし発生すれば、こちらのほうはさらに強力である。
最後に
この記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ他の記事も見ていってください。
また、筆者はまだまだ勉強中ですので誤りがあれば指摘していただければ幸いです。