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独立開業したら女性起業家になれる?

わたしはいま、行政書士開業に向けて準備を進めています(登録申請中)。
目標として、行政書士が先か、独立・開業が先か、というと、わたしの場合「独立開業したい」が先にありました。
個人的な経験を振り返りながら、そのあたりを整理してみたいと思います。

会社員卒業の先

会社を辞めたとき、先のことはほとんど考えていませんでした。

早期退職制度を利用してそこそこ退職金をいただけたし、子育てもあるしで、しばらくゆっくりすることにしました。
失業手当てを受給しながらゆっくり、編集ライター講座に通いつつ、地域の活動に顔を出したり、趣味のカメラサークルに入ってみたり。

noteと日経新聞が立ち上げた「Nサロン」に通って、いろんな仕事や境遇の人と集って、知見を拡げたりもしてました。いま思うと、note社に毎週のように通ってたリアル開催のコミュニティは貴重でしたね。それが2019年。

ときはまだコロナ以前、これまで知らなかったさまざまな業界の人や新規ビジネス、新しい働き方のこと、学びたいことが多すぎて、なにかと忙しくしていました。多動タイプなわたしです。

働いてはみたけれど

時間的拘束から逃れたからには再就職など微塵も考えず、それでもまだ、子育てしながら働くとしたら、在宅ライターぐらいしか思いつかずにいました。

縁あって在宅でも業務委託してくださると言ってくださったママ社長の会社では、オンラインでの仕事やミーティングも先駆けていました。が、コロナ禍に突入すると、やはり直接の場を持てないことはコミュニケーションを難しくしてしまいました。そこで悟ったのは、仕事を作り出す側が正義であるということ。

今までは会社が大き過ぎて、経営者と分離された職場で、担当仕事も自分の企画も、なにごとも中間管理職との闘い(?)だった訳ですが、小規模スタートアップでは、事業を起こした社長にすべての裁量があります。そんな当たり前のことに気づかされた経験でした。

一方で、単価の低いWebライティングの仕事を受けても、「この働き方はぜんぜん違うぞ」と気づくことになりました。
……とまあ、今思えば他力で自由に働こうなんて、てんでおかしいな、と思います。

2年くらい自由を満喫してたからこそ、日常すらも奪われたコロナ禍には、不可抗力に抗えないままでは弱ってしまう、というのも痛感していました。

起業のまえにやってみる

そんなこんなで、自分で事業をやってみたいな、と思うようになりますが、なにで起業するのかが浮かびません。得意なこと、好きなこと、とよく言うけれど、多動でそこそこ精神のわたしに、抜きに出た強みは見つからず。

起業関連のセミナーやモノの本から情報収集だけは続けながら、起業以前に自分の経験やアンテナに引っかかったなかで、興味があることを一度深堀ってみよう、と思ってはじめたのが、「おはかんり」サイトでの発信でした。

2年前にはじめた自主活動は、わたしにさまざまな気づきと出会いをくれました。あれこれ悩んでいるより、先は見えなくても動いてやってみて形にしたら、きっと何か次が見えてくるだろう、という楽観主義でOKでした。

行政書士にたどりつく

誰もが関わるお墓は、パーソナルなものでありながら、社会との接点がたくさんあったんですよね。人々の困りごとも、社会の課題も見えてくるようになると、それぞれの未来をより良くしたい、と思えるようになりました。

おはか周辺でのビジネスを考えたり、起業セミナーを受けたり、創業相談に行ったり、耳年増にはなるものの、形にできずにいました。興味はあっても、これという強みや自信がなかったからです。

そうこうしているうち、国の法律や自治体の条例にもとづいて動くいわゆる行政と、事業者や一般市民との間に、行政書士という職業があることを知りました。資格があれば一人開業ができる、サムライ業です。

国家資格は自信のない自分にとっても魅力的です。試験の難しさはあるけれど、先は見えなくてもとりあえずやってみる楽観主義で、勉強をはじめたのでした。

女性起業家セミナーに参加

今年の1月末から、オンラインで「選ばれ続ける女性起業家講座」に参加していました。週1回×全5回のコースで、行政書士の道を目指してからは、初めての起業家セミナーです。

無料で受けられるこのセミナーは、東京都の創業サポート事業で見つけたのですが、ここでは女性という括りは優遇されています。
「女性向け」と銘打つサポートが多いのは、それだけ実社会で女性への風当たりが強いことの裏返しでもある訳なのですが。年齢や性別、ときに年収で税金の使い道を区切る世の中は、当面つづきそうですね。

ともあれ、こうしたセミナーはありがたいので享受します。じつは講師の中に、行政書士の先生がいたことが、受講の直接的な動機でもありました。マーケティング分野にも精通され、企業相手に幅広く活躍されている素敵な先生で、いまの自分とはほど遠いけれど、少なからず希望を直にいただけたのは、大きかったです。

同じ内容で新しいタームがスタートするようです。↓

5回に渡り、起業に必要なマインドや知識、情報を提供していただけたのは、タイミング的にも良かったです。
オンラインの短い時間では簡単なワークをやっただけなので、一つ一つ具体的に考えて、落とし込む必要があります。実務の勉強以外のマーケティングや集客を考えるヒントをもらえて、ありがたかったです。

ほかの参加者さんたちからも多くの刺激をもらえました。みなさん素敵な強みや才能をお持ちで、それぞれが何かしらに挑戦しようとしていました。こういうときは、やはり女性専用セミナーのメリットを感じます。女性ならではの悩みや壁を越えてきた同士って感覚、言葉にしなくても感じますよね。業種も形態も違うけれど、熱い想いに共感して応援したくなりました。

独立開業したら、女性起業家にはなれるかもしれません。ですが、問題はそこから先で、選ばれ続けるマインドと行動が伴わなければ、継続はままなりません。そのためには、小さな目標を更新し続ける一方で、もっと大きなビジョンも必要です。
まだ表明できるほどまとまらないのですが、開業準備中ステータスのうちに、変わってもいいから、設定しちゃおうと思っています。
行政書士への道は、どこへ向かう道?


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長谷部 美子|行政書士オフィス ハナウタ
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