エンディング産業展 第1日目
毎年足を運んでいるエンディング産業展へ。
お墓ウォッチャーな行政書士としての情報収集です。
エンディング産業はこの先ますます活況かとは思うのですが、思いのほかこじんまりとしていた印象です。
とはいえ今日は考察する時間があまりなく、スピードで気になる資料だけもらいまくって、セミナー会場に滑り込みました。
本日の目当ては、「変わる葬送プロフェッショナルの条件―碑文谷創最終講義」です。
葬祭ジャーナリストの碑文谷創氏は、この界隈が気になるとすぐに行き当たった、葬祭ジャーナリストの草分け的存在のお方。最終講義とあったので、この機会を逃すまい、と予約してました。
御年78とのことですが、講義は衰え知らずで、90分超の講義から納得の学びや新たな知見、気づきを多く得ることができました。
自分の勝手な解釈も含めて、、、
弔い文化の急速な変化:日本では葬祭は地域共同体のものだった→遺族の意向が重視されるようになり→さらに固有・個別化が進んでいる
死亡時年齢の超高齢化(80歳超は男性57.4%、女性78.0%、総数67.5%)と単身世帯の急増(2020年で1人世帯が38.0%)で葬送の変化必至。
「一日葬」と言うけれど、、、もともと「通夜」は親族だけのものだったが、高度経済成長とともに肥大化したもの。「通夜」と「葬儀」の区別がなくなってきたことによる必然。
「家族葬」の定義なんてない。こじんまりした葬儀、解釈次第。
圭室諦成『葬式仏教』必読
藤井正雄:宗教学者、大正大学名誉教授『葬儀式の意味を考える』『現代人の死生観と葬儀』
青木新門『納棺夫日記』:映画『おくりびと』の原作ともいえるエピソードの数々(宗教性を切り離されたため、原作表記はない)
死生学:なぜ死学ではないのか、なぜ生と死を並べるのか。
自分メモになってしまいましたが、これからの葬送をどんな観点で考えてゆけばよいか、示唆を頂けたような気がします。
業界関係者向けということもあり、叱咤激励のような意味合いもあったのではないでしょうか。
じつは最終講義ではなかったようで、9月8日にも講演をされるとのことです。↓(参加できそうもなく残念)
じつはその前のセミナーも気になっていました。
『古墳のつくり方』!
なんと竹田恒泰氏、古墳の会社を作って「古墳墓」の販売をはじめたとのことなんです。新しいのか古いのか、気になります。
埴輪がたくさん並んだ目立つブースがあったので、資料だけもらってきました。
樹木葬の新形態「古墳墓」は、千葉県野田市にてすでに予約販売中。続いて9月以降に、愛媛県、香川県高松市、広島県広島市、福岡県糸島市…と予定あり。今後の動向に注目してみたいと思います。
そんなこんなな(どんな?)エンディング産業展、明日も時間が取れたら行きたいのですが、どうなることやら。