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樹木希林さんの死に際の美~『徹子の部屋』内田也哉子さん

きょうの『徹子の部屋』に、内田也哉子さんが出演されていました。
いつも見てるわけではないのに、情報が目に留まるとどうしても見ておきたくなり、後追い視聴しました。

内田也哉子さんは、4年前に亡くなった樹木希林さんの娘さんで、夫・本木雅弘さんと3人の子と共に、多彩で素敵な人生を歩まれている女性です。

4年前の看取りのこと

樹木希林さんは60代からがんを患っていましたが、進行がおそくお仕事も続けられていたし、治療や再発を繰り返しながら、75歳で他界しました。

そんなお母さまを4年前に看取ったときのことを、丁寧な言葉で、落ち着いて語られた也哉子さん。

死の3日前に、病院から「そろそろ家に帰ろうと思う」と言って、日常の中で死んでいきたいという願いを叶えたといいます。娘としてできるかぎりを尽くし、破天荒な母と言いつつも、愛と尊敬の念をもって「母らしい幕の閉じ方」だったと。

願いを叶えられたこと、家族に見守られた最期に涙しながら、なんて的確に言葉を紡げる人なんだ、ということにも感動しました。
お母さまの人生への想いを、そのまま表現できて伝えられるって、稀有なことだと思うのです。

生きるのも日常、死んでいくのも日常

樹木希林さんといえば、2016年の宝島社の企業広告が話題になったことがありました。

「生きるのも日常、死んでいくのも日常」
ご出演いただきました樹木希林さんの言葉です。
「死というのは悪いことではない。それは当たり前にやってくるもので、
自分が生きたいように死んでいきたい。最後は、もろとも宇宙の塵になりて。そんな気持ちでいるんです。」

たしかこのとき、すでにがんであることが分かっていて公表されていたはずで、それも含めてインパクトの大きな広告でした。

希林さんは、がんになって死を迎えるであろうことに感謝をしていたのだそうです。それは、準備ができるから。夫であった内田裕也さんの葬式代を先に娘に託し、一緒に入るお墓のリノベーションも済ませていたり、日常のひとつひとつを味わう気持ちを忘れなかった、とも。

「生きるのも日常、死んでいくのも日常」という言葉に、重なりますよね。女優としても人としても、ブレない生き方を貫かれたのだと、あらためて知ることができました。

自分の空気を纏う人

也哉子さんにも、ブレない生き方の片鱗あり。
ご自身の半生やご家族のことも語られましたが、夫の本木雅弘さんをどっしりと支えているのは也哉子さんなんだろう、という印象も受けます。

たまにしか拝見しない方でしたが、この短時間で、どういう人なのかが伝わる、独特の空気を纏う人なんですよね。

年下なのにあれだけどっしりと構え、落ち着いていて、それこそブレない芯がある也哉子さん、すっかりファンになってしまいました。

なんだか最近焦ってしまうことばかりなので、きょう『徹子の部屋』を見たのも、意味があるのでしょう。徹子さんも、相当気になりますけどね。

また折々でチェックしたい長寿番組だと再認識しました。


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長谷部 美子|行政書士オフィス ハナウタ
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