行政書士って何やる人? への回答例
住まいのある江東区の区役所で、「行政書士による無料相談会」をやっていたので、すこしだけ覗いてきました。
伊藤塾の先輩でもある同区民の先生が、今日の無料相談担当とお聞きしていていたのです。実際どのような場で、どんな区民の方が、どんな様子で相談に来て、行政書士はどんな対応をしているのか、気になっていました。
行政書士による無料相談会とは
各自治体で、同じような取り組みがあると思います。
東京の場合は、地域ごと支部に分かれて活動しており、江東区では江東支部が担当して、広く区民の困りごとの窓口として相談を受け、解決に導くためのアドバイスをする活動です。
江東支部のサイトによると、無料相談会では、一般的な内容を答えるにとどめ、個別具体的な相談には答えていないこと、直接の営業行為はしないこと、報酬額に関することは答えないこと、などが明らかにされています。
区役所以外の場でも定期的に開催されているのは、わたしも区報で頻繁に目にしており、現場を見ると、行政書士の存在をPRする場にもなっていると感じました。
もし、相談内容によって行政書士なら解決してくれそうだ、と思ったら、別途行政書士に依頼する流れになるだろうし、そうでなくても、誰にどんなことを相談すればよいかを知ることができれば、行政書士に聞いてよかった、となりそうです。
なにを相談できるの?
江東区ではほかにも、さまざまな無料相談会が開催されています。
士業によるものでは
「弁護士による法律相談」
「司法書士による法律(登記等)相談」
「社会保険労務士による年金相談会」
などは、なんとなく相談内容のイメージがつくと思うのですが、
「行政書士による無料相談」だけ、あれ? 目的語がちょっと違う気がします。詳しい説明を見ると……
なるほど、単に長かったようです。要は、いろいろな相談ができそう、ということがお分かりいただけるでしょうか。
一言で説明するのが難しい、、、それが行政書士なのです。
回答例を、本に頼ってみた話はこちら。
東京都行政書士会のポスターに
さて、役所内にこんなポスターが貼ってあるのを見つけました。今までに見たことがなかったものです。
これは、もしや、本日のお題では?
どんな相談ができるのかを、目にみえる形に仕立てたものです。
各漢字の一筆が、行政書士の扱う業務内容になっています!
なんて書いてあるかというと……
これらのことで困ったら、行政書士に相談できる、ということですね。
これでも一部ではあるのですが、行政書士ができる主要な業務をおさえていますし、むしろさらなる拡がりを表現している……奥深いデザインです。
一般の人には判らない単語もあるかもしれませんが、その問題や課題を抱える人の目には入ってくるはずです。
このポスターから、行政書士会にとっても「取り扱い業務の周知」が課題であろうことを感じ、受け取りました。多くの人の目に届け!
ちなみに、まん中のQRコードからは、行政書士制度の宣伝部長・ユキマサくんと写真が撮れるARフォトフレームに進みます。よかったら遊んでみてください。
求められている無料相談
実際にきょうは開始早々に席が埋まって、すぐに相談がはじまっていました。いつもひっきりなし、時間いっぱいまで続けられるそうです。
騒がしいロビーの一角でのお話は、聞くのも話すのも、けっこうたいへんなはず。それでも熱心に話をされる区民と、それを聴く行政書士のようすを見て、そのニーズを確認できました。遠目からチラ見する、ちょっと怪しい一区民でしたが…。
つい1年半前までは行政書士という職業の人に会ったこともなかったのが、今はリアルに感じられる場が増えていき、行政書士という仕事に近づいています。
ちなみに、江東区のことばかり書いてますが、わたしが行政書士として所属するのは杉並支部。そちらの事情もしっかり把握して、はやくお役に立てるように頑張らねば、と気持ちも新たにした日でした。