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フェイク・ドキュメンタリーが怖いんです…

わたしは再現ドラマが好き。
と自覚していて、いわゆるドキュメンタリーはもちろん、本でもノンフィクションもの、史実や事件を追ったもの、本当の事象を描いたものが好きです。

転じて、テレビ番組でいうと、「世界まる見えテレビ特捜部」的なのによくある、九死に一生を得た人の再現ドラマと現在の回顧インタビューが交錯するような映像や、執念の捜査で未解決事件に挑んできた刑事の話とか、あるいは「◯◯警察24時」みたいに現場密着ものも、やっているとつい見てしまいます。再現の吹き替えが微妙でも、感動やお涙頂戴でも、たいした事件じゃなくても案外OK。

NHKでいうと『ドキュメント72時間』のような名もない人のリアルや、『バタフライ・エフェクト』のような映像に力があるもの。
演出がバリバリ入っていたとしても、ベースが実話であれば、興味を持って見られるんですね。

そういえば、昔「お昼のワイドショー」で夏休みなんかにやっていた『あなたの知らない世界』なんて、怖いもの見たさで目を覆いながらも見ちゃってました。(あれが実話ベースだったかどうかは、まったく定かではありませんが。)

こんなわたしの再現ドラマ好きは、家族も知るところなのですが、夫は逆にフェイク・ドキュメンタリー系の映画やドラマが好き。

いわゆる本当であるように見せかけた、フェイク・ドキュメンタリーものって世の中には意外にあるようなのですよね。
フィクションと言うには、あまりにも狙いすぎた一定のジャンルを築いている、フェイク・ドキュメンタリー。

最初からフェイクだと分かってしまうと、どうしても興味が持てず、夫の趣味とは相容れないところがありました。

夫婦で好きなジャンルが違うからって、別にたいして気にしていなかったのですが、どうも最近、世間的な逆風をもろに感じています。

『近畿地方のある場所について』

しばらく前に、夫がこれを勧めてきました。

情報をお持ちの方はご連絡ください

近畿地方のある場所にまつわる怪談を集めるうちに、恐ろしい事実が浮かび上がってきました。

Amazon

Amazonの書籍紹介がこれだけです。
いわゆるフェイク・ドキュメンタリーなんでしょ?フィクションでしょ?
と聞いても、まあ読んでみなさいよ、と。
仕方なく読んでみたら、怖いのなんのって。いまだ半分も読めていません。

『穢れた聖地巡礼について』

先日、背筋さん(このペンネームからして怖い)の新刊が、またまた家に置いてありました。

あー、もう怖そう。
赤い方を読めたら、読むやつでしょ?一生読めないかも。

そうしたら、また別の、メモ帳サイズの小さな冊子も見つけてしまいました。この家には、背筋さんのファンがいるようです。

『口に関するアンケート』

もはや、タイトルからはなんのことだかさっぱり分かりません。

Amazonにも書籍紹介文がない……ヒントは「背筋」だけです。
読まないとわからない仕掛けがずるいです。ミニ本の体裁が変わっているし、すぐ読めそうだったので、つい読んでしまいました…。

後悔。だから言ったのに。
フェイク・ドキュメンタリーはダメだって。
ネタバレしないように一言だけに留めるなら、お墓を舞台にするのはやめて〜!


フェイク・ドキュメンタリーは昔からあるものの、どうやら、背筋ブームはきているようなんですね。3ヶ月前の記事です。

モキュメンタリーというそうで。
わたしは背筋さんでしか体感できてないと思ってたのですが、この記事を読んでみると、映画にもなった『変な家』が先を行ってたり、古くは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』なんかも、モキュメンタリーホラーなんですね。映画館で見て酔ってました、、、やっぱり相性悪いみたいです。

ふつうの、フィクションと分かった創作のお話なら、ホラーでもミステリーでもコメディでも大好きです。『ウォーキング・デッド』とかハマりすぎましたもの。フィクションだって、エンタメとしては大好きなんです。

でも、あえて本当っぽく見せてくる手法だと、どうしてこうも楽しめないのか、自分でも分からないのです。
夫は「よくできている」という部分を評価するみたいなので、たしかにこれだけ人を怖がらせてるとしたら、その技術や仕掛けは大成功していますよね。

わたしも「よくできている」軸で評価する側に行ってみたいのですが、その前に、怖い…心地よくない…ため、辿り着けそうにありません。

みなさんは、フェイク・ドキュメンタリー、楽しめますか?



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長谷部 美子|行政書士オフィス ハナウタ
最期まで読んでいただけただけでも嬉しいです。スキをいただいたり、サポートいただけたら、すこしでもお役に立てたり、いいこと書けたんだな、と思って、もっと書くモチベーションにつながります。 いつかお仕事であなた様や社会にご恩返しできるように、日々精進いたします。