えべっさん
本えびすの金曜日、18時過ぎに到着したらすんなり中に入れた。十日戎は毎年お参りしている。長蛇の列に寒い中並ぶ覚悟で家族みんな防寒対策バッチリだったから少し肩透かしをくらった。でも並ばないのは「早く入りなさいな」と歓迎されているようにも思えて嬉しい。勝手なものだ(^^;;
まずは本殿にお参り。次のえびす社は少し並んでいた。この日は熱心にお参りするからだろうか。前には50代後半といった感じの男女が並んでいた。
並んでいる間に大きな干支の絵を描いた絵馬があるのでそこで写真を撮る人が多い。前にいた男女のうちの男性がケータイを取り出してその絵馬をバックに自撮りの準備を始めたのを眺めていた。するとその男性が女性に「撮るぞ」と自然に2人で記念撮影をしていた。
あーいいな。
ご夫婦なのかお付き合いしているだけなのかは分からないが、友達という感じでもないし不倫カップルという感じもない、恋してます!というギラギラ感もない。落ち着いている。並んでいる間に話をしているわけでもなく、どちらかがケータイに夢中になっているわけでもなく、ただ順番がくるのを静かに待ち今ここを共有して穏やかにお参りをされていた。
あーいいな。
ただ穏やかな人たちなのかもしれないけれど、それは一見冷め切った感じにも見える。しかしあの撮影している様子を見ると温かい関係でしかない。男性から写真を撮る声がけをしているところもいい。こことてもいい!(熱が入るw)
あー羨ましいな。
隣にはケータイを見たり子供の話に頷いたり順番を気にしてソワソワしている夫。比べるものではないよ。ウチはウチのしあわせの形があるんだからと言いきかせる。しかし一緒に出かけたとしても何故か一緒にそこを楽しんでいると感じにくい夫。私が頑張るか私は私と割り切るかしかない寂しさを感じる。今は子供がいるからカスガイになってくれている。
昨年、息子が宿泊でいない日に夫婦で映画を見に行った。大雨の日だったが車なので問題視していなかった。しかし映画館の場所を間違える夫。映画はCMも長いし多少始まっていても私は気にするタイプではないので別に構わないが夫は違う。夫は自分で気づかないが焦っている。だから空回る。駐車場で出入口に近いところを探すのはいいがウロウロして結局遠いところに停める。そういう時も一人で完結してしまう。共有できないで変なところに決めるから私は苛立つ。
そして映画開始には間に合うと分かればトイレに行くだのセカセカ一人で動きはぐれながらも無事映画鑑賞ができた。気分が変わり映画の話をしながら帰ろうと思っているのに夫はセカセカと前を一人で歩き車まで行った。私はなんだコイツと苛立ちながら少し遅れて車に行く。
子供が巣立ったときに一緒にいれるのだろうか。
この思いはずっとある。
モヤモヤし出したらイライラする日々。そして爆発するが私の思いは通じない。映画の時も「暑かったの?暑かったから急いで車の方へいったの!?」と暑がりの夫に聞いたがそうではないといい特に理由はないと言った。
そんなことを繰り返し『離婚』の文字が浮かび上がってきた時期がある。(ちょいちょいあるw)悶々とする日々を送っていた時、ふと夫と何やかんやと言いながら話をして笑っている老後の姿が浮かんだ。
この時自分に降参した。
それなら楽しめるようにしていこうとなれた。不思議と勝手に気持ちが切り替わり数ヶ月楽しい日々を過ごしていた。だけども!だけれども!お正月に悶々とした波がやってきて今微妙な空気感なのである。
商売繁盛はもちろん、家内安全!!!こちらも何卒、何卒よろしくお願いしますと恵比寿様に熱心にお参りをした。どうりで列が成すわけだ。