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自分を変えたいなら、鉄板の3ステップ

自分の性格、思考グセ、生きづらさ、トラウマ、生活習慣、ダイエット…
自分の「心」「カラダ」「習慣」に関係するもので、変えたい、改善したいと思っているものはありますか?

そのような方にぜひ知っておいてほしいのが、今回お話しする3ステップです。

▼LISTENでの音声配信記事(16分)はこちら
「読むのは面倒!」「ニュアンスも知りたい」方は、こちらがおすすめ。

こちらnoteでは、「要約文」「要点をまとめた画像」を掲載しています。視覚的に確認したい方は、ぜひこちらでお読みくださいね!



自分を変えたいなら、鉄板3ステップを覚えておこう

この番組でも何度か話してきたが、とても重要な内容なので改めて確認。


ステップ1「気づく」

観察して、発見する・自覚するイメージ

気づくというのは、気づいていなかったことに気がつくということ。
気づいていなかったことを発見して、自覚するという意味合い。
「無意識の意識化」という言い方もある。

気づくためには、2つのポイントが重要。

1つは、
目を向けて「観察」する必要があるということ。
2つめは、
他者の視点」や比較も役立つということ。

★まずは1つめの「観察」から

何か変えたいと思っていることがあるなら、その問題や現実をちゃんと知っておく必要がある。

漠然と問題がありそうだが、忙しくて見る時間がないということは多い。気づくためには、しっかり「見て」「観察」することが大事。

観察する、目を向けるためには、時間の確保と仕組み作りが必要だ。

私のダイエットを例にしてみよう。
更年期に入って太ってしまって、何とかしたいと思っている。
そのために現実を知らなければいけない。

自分の体重や体脂肪、歩数や睡眠時間を計測する、排泄や食事の記録をするということを何年もやっている。

記録を付けていると、傾向や特徴があることに気づく。
ストレスがかかっている時や忙しい時は、おやつを食べていることが多い、
睡眠時間が短いとかえって体重が減らないなどがわかってくる。

傾向がわかれば、対策が打てる

自分が変えたいと思っていることに、
目を向け、傾向を把握できるような仕組み作りが大事。

★2つめの「他者の視点」や比較について

自分の目や頭だけの観察には、限界がある
だから「他者の視点」も大事。

自分では気づかないようなところを指摘してもらえることもある。
専門家の意見を聞く、カウンセリングを受ける、本やニュースで学ぶなども、他者の視点。

周りの意見や自分と同じようなことで困っている人の話を聞いてみると、
自分だけがダメだと思っていたけど、
意外とみんな同じようなことで悩んでいる、
変えるのは結構難しいんだなということが、知れることもある。

気づくという意味では、他者の視点、比較する視点を入れることも役立つ。

ステップ2「受けとめる」

ボールを受けとめるイメージ

受けとめるステップは、一番抜けがちだが、とっても大事なステップ。
ちなみに「受けとめる」と「受け入れる」は少し違う。

私の「受けとめる」の定義はこうだ。

否定も 肯定も ジャッジもせず、
ただそれを 受けとめる。

by 四葉さわこ

キャッチボールをイメージするとわかりやすい。
ボールを受けとめるが、ボールは自分のカラダの中に入れなくてもいい。

辞書には「受けとめる」は、その事柄の意味をしっかり理解するという意味もあると記されている。

「受けとめる」には、
質の異なる2つの受けとめ方がある。

①ニュートラルな受けとめ方

1つは、否定も肯定もジャッジもせずに受けとめるという「ニュートラル」な受けとめ方

賛成や同意をしなくてもよい。
ただ「こういう現実があるんだ」、
「今の私はこうだ」、「これまでの私はこうだった」と受けとめる。

現実が残念な形だったり、これから継続したくない形であったりしたとしても、そうなのだと現実を受けとめるということ。

これはコミュニケーションの時にも役立つ
相手が言うことに自分が同意できなくても、
「あなたはそう思うのね」とただ受けとめることはできる。

前回、うつっぽくなっている人に、
自分を責めるとものすごく消耗するので、悪循環に陥るという話をしたが、ここでも同じ。

ただ現実を受けとめればいいだけ
否定したり責めたりはしない

②ハートフルな受けとめ方

もう1つはハートフルな受けとめ方
心や感情に関わる内容の時は、思いやりや配慮が必要。

頭ではわかっているけど、
気持ちがついていかないという時は、
一定の時間が必要
だ。

私がやっているカンセリングの例で説明する。

クライアントさんは自分が悩んでいることを早く解決したい、変わりたいと思っている。

私はお話を聞いていると、
「こうした方がいい」と言いたくなることがある。

しかし、それをパッと教えるのはNG。
クライアントさんは納得できないし、腑に落ちる感覚もない。

その人がわかっていてもできないということは、
何か わだかまりや恐れなどが絡んでいる。

それを解消できるように、
理解してあげる、ねぎらってあげるという時間が必要

だから、クライアントさんの困っていること、変えたいと思っていることの
背景をちゃんと理解する、気持ちを受けとめるというプロセスをしっかり踏む。

いきなり正論やアドバイスを持ってきても、
取り組む気持ちにはなれない


ステップ3「調整する」

盆栽を育てるイメージが近いかな…?

最後のステップが「調整する」

自分にはこういう現実があると気づいて、
それには、こういう背景や気持ちがある、ということもしっかり受けとめたら、
次に、調整を考える

ここでの「変えたい」ものは、心・カラダ・習慣に関係するものとして話を進める。

心・カラダ・習慣に関係するものは、簡単には変えることができない

大きく変えようと極端なことをすると、
反発や抵抗、リバウンドが起きる

例としてはダイエットを考えるとわかりやすい。

無理して極端なことをやったら、
後でリバウンドしたという話をよく聞く。

これはダイエットやカラダだけじゃなくて、
心や習慣も同じ。

そもそも、人の心やカラダには、
変化を恐れる、現状を維持しようという性質
がある。

個人の体質、送っている生活も、人によって違う。
そういうことをした方がいいとわかっていても、
仕事や子育てがあって出来ないなど、事情はさまざま。

現実をしっかり受けとめた上で、
大きく変えたい場合でも、
まずは今の生活、元あるところを土台にして、
無理のない、できる範囲の調整
を考えていきたい。

大きく変えたいとしても、スモールステップ
「千里の道も一歩から」というように、
少しずつ無理のない範囲での調整を考えていきたい。

これは、トラウマ治療や生きづらさの解決も同じ。

極端なことをすると、一時的にカタルシスを得られて、
「変わった!」と感じられることもある。
しかしその後、反動でかえって不安定になってしまうこともある。

思考グセも同じ。
新しいものを
すり込んでいく、慣らしていく、なじませていく
少しずつクセを変えていくことが大事。

まとめ: 今どのステップにいるか確認しよう

何かに困っていて「変えたい!」ということがあるのなら、
まずは、自分がどのステップにいるのかを確認する。

どのステップもショートカットはできない

特に「受けとめる」という段階は、
きちんと配慮を持って行うことが重要。

人間は感情の動物であり、
理屈がわかったから 変われるというわけではない。

どうしてそういう風になってしまったのか、
ここまで頑張ってきたことなどを、
配慮したり、ねぎらってあげたり…

そのステップを おろそかにしないでほしい。

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