葬式ではこれを流して欲しい
このタイトルを打ち込みながら、柴田勝家の短編集のタイトルを思い出していた。
買ってはあるのだが、積んでいてまだ読んでいない。柴田勝家の小説は、「ニルヤの島」と「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」が好きだ。
本題。
私の葬式ではこれを是非流して欲しい、と思っている曲がある。
この曲で送り出して欲しい、とは少し違う。葬式は、友人や親類縁者が一堂に会する場だ。つまり私が彼らに、私の推し曲をアピールするこの世で最後の機会なのである! ででーん!
そんな最後の推し曲紹介タイムで、私が流したいのはこの曲だ。
COCK ROACHというバンドの鸞弥栄(ランヒェイ)という曲だ。なおCOCK ROACHとは英語で例の黒くて大きな虫の名前なので、検索する場合は「COCK ROACH バンド」などと入力することをオススメする。そのまま検索するとヤツの写真が出てくる。危険だ。
この曲からは、聴く度にエネルギーを貰ってきた。力強く飛ぶ鳥からは、辛いときがあっても、自分がこの世にひとりではないと感じられる。今はしんどくても、雷雨の中を抜け晴天に出会える日が来るのだと。
COCK ROACHは2005年に解散した。CDもいつしか廃盤になり、ネットの向こうの友人たちにこの曲をオススメする手段がなく、長いことやきもきしていた。それが、2018年に再結成、新たなアルバムをリリースし、17年振りのワンマンライブを行い、ついにストリーミング配信も始まった。令和のこの時代に、多くの人にこの曲をオススメできることを、本当に嬉しく思う。
折角なので葬式のときだけとは言わず、隙あらばこの曲を紹介している。今もまた。
コーヒーを一杯いただけると喜びます。