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B to Bで働くひとの健康を創る理由

iCAREの山田です。

これまでも繰り返しiCAREがなぜB to Bヘルスケア、HRテックにこだわってきたのか説明をしてきましたが、同じこと何回でもブログにさせてください。

働くひとの健康を世界中に創るが存在意義

iCAREは2011年創業からずっとこの働くひとの健康の領域で事業をしてきました。働くひとの健康を創るには3つ方法があります。治療が必要になったひとへのアプローチであるメディカルケア、自分で健康を創るセルフケア、そして環境そのものを変えることで健康になれるカンパニーケアです。

私は、このカンパニーケアこそが最短で働くひとの健康を創れるのだと確信してサービスとプロダクトを提供してきました。その理由を説明しましょう。

これだけ医療保険制度が整った国においてメディカルケアで私が関わることは必要ないと思っています。また、健康意欲高いひとがより健康になる予防の特徴を考えるとセルフケアはとても難しい領域です。働くひとの大きなペインと資金力がない限りスタートアップが事業化することは難しいと考えるのが妥当です。ではカンパニーケアはどうでしょうか。


カンパニーケアの特徴

私が勝手にカンパニーケアという名称を使っているのですが、簡単に言えば

働くひとの環境や仕組みを変えることで健康になれるケア

になります。

カンパニーケアの特徴として
① 労働者保護の観点から様々な法律やガイドラインが定められている
② すべての労働者に対して何らかの健康施策が動いている
③ 個人の健康価値観を尊重することができる

①については、労働基準法からはじまり、労働安全衛生法など様々な法律が存在することで、働くことで健康を損ねてはならない状況を日本全国で実現しています。またこれらの法律があることで企業がその責任を負い、②の特徴にあるように一部ではなくすべての労働者に健康診断やストレスチェック、労働時間管理などを義務付けています。このような義務を企業(使用者)側にだけ課すのでなく、労働契約にもとづいて働くひと(従業員)側にも健康であることを証明することに協力義務を課しています。結果的に、最低限の働くひとの健康が守られているのです。さらに、働く環境で健康が損なわれないことをしながらも、健康経営やウェルビーイング経営といった個々人の健康とどう向き合っていくのかがこれからの時代において重視されている領域だと言えます。


社会決定要因の考え方からもカンパニーケアが本質

別視点で言えば、健康になれるかなれないかは、その環境が大きく影響することはわかっています。公衆衛生学や医療社会学の観点から、個人の努力以上にその人や集団の健康は、所得や社会的地位、社会環境、労働環境などによる影響が大きいとされています。健康の社会決定要因(Social Determinants of Health; SDH)です。

働くひとの健康も同様に、本人が努力すれば健康になれる問題でしょうか。

私の考えでは、あり得るが、最優先ではない。

例えば、法定の健康診断を実施して、ある部署の肥満率が高かったとしましょう。(※ちなみに私は、肥満率が高くて良いと思っています。価値観ですから)それを経営者や人事が大きな課題だと考えた場合に、どんな施策を一般的に実施するでしょうか。

検討施策1)体重を毎日測定して報告させる
検討施策2)部署内ランニングを激励する
検討施策3)食事アプリをDLさせて活用させる

どうでしょうか。これら3つの施策どれも成功すると思えるでしょうか。しませんよね?でも結構、これに似た施策を目にすること多くないですか?

肥満率が高いから肥満の働いている人に体重を落とさせることよりも、なぜその環境で肥満になったのかを考えるほうが本質的な話だと思っています。それは、その部署はシフト勤務で食事のタイミングが遅いのかも知れない。仕事の特性上、長時間座位が多いのかも知れない。長時間労働が多く、夜まで仕事している人がい多いのかも知れない。このような働くひとの環境の特性を考えて、働き方を変える取り組みの方が成功しやすいと思っています。

産業医での王道フレームワーク5管理とほぼ同じ考えです。健康管理よりも作業管理、作業管理よりも作業環境管理の上流に健康障害の解决策を見出すということになります。

そう考えれば、なぜiCAREがB to Bで働くひとの健康にアプローチしているのか理解できると思いますし、「なぜ」私たちが人事や産業医、産業看護職の専門家に活躍してほしいのかが共感できるのかと思います。


カンパニーケアの実現のためには人事、産業医、産業看護職の活躍が不可欠

iCAREはクラウドサービスと専門家支援サービスの両方を提供している会社です。iCAREはクラウドサービスのユーザーになりうる人事や産業医、産業看護職に向けて様々なウェビナーや大規模イベントを開催して、情報提供をし続けてきました。専門家の皆様の中には、どうせクラウドサービスを売りたいからやっているのでしょ?的な考えを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、考えてみてください。私たちは、働くひとの健康を創るために存在しています。それを実現するためにはテクノロジーの結晶であるクラウドサービスという武器を人事や産業医、産業看護職が最大限活用しなければならないと思っています。人事や産業医、産業看護職が活躍すれば、働くひとの環境や仕組みが変わり、働くひとの健康は創れると信じています。だからこそ、業務支援や技術支援、キャリア支援をなるべく無料で提供し続けてきたのです。

重要なポイントなのでもう1回言います。

人事や産業医、産業看護職が活躍すれば、
働くひとの環境や仕組みが変わり、働くひとの健康は創れる

だからこそクラウドサービスという大きな武器をもって活躍してほしいと願っているのです。


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