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未来を創る生き方――「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」

私は人生で、とんでもない失敗をしたことがあります。それが他人を変えようとしたことです。無理に他人を変えようとしたせいで、相手に嫌われてしまいましたし、自分の心にも深い傷が残る結果となりました。

人生を歩んでいると、どうしても周りの人や過去の出来事に目を向けがちです。ですが、「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉に触れると、視点をガラリと変えられました。

今回は、この言葉がもつ力と、そこから得られる生き方のヒントについて考えてみたいと思います。

「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」という言葉

カナダの精神科医エリック・バーンさんが残したとされるこの言葉。はじめて耳にしたとき、「たしかにそうだな」と深くうなずかされた経験はありませんか?

「どうして相手は変わってくれないんだろう」「もっと良い方向に向かってほしいのに」という気持ちは、誰しも少なからず抱えています。けれど、私たちがどんなに願っても、他人が変化を決断するかどうかは、その人自身に委ねられています。

つまり、相手の行動や過去の出来事をコントロールするのは難しいのです。

他人に向ける視点を、自分に向ける

それでは、「自分と未来は変えられる」とはどういう意味なのでしょうか。私たちは自分の行動や選択、考え方を少しずつ変えていくことができます。そして、その変化が積み重なることで、未来の形も変わっていくと私は思っています。

「変化」は小さくてもかまいません。たとえば、毎日少しだけ早起きをして読書をする、夜にその日の振り返りをしてみる、運動を習慣にしてみる……。どんな小さな一歩でも、続けることでやがて大きな成長につながるはずです。

成長のきっかけは与えられても、決断は本人次第

私たちが誰かを想って行動すること自体は、決して悪いことではありません。むしろ、大切な人が困っているときに手を差し伸べたり、励ましたりといった優しさはとても素晴らしいことです。

ただし、そこで相手に「変わること」を強要するのは難しいもの。変化のきっかけを助言することはできても、最終的に行動を起こし、成長へと歩み出すのは相手自身の選択にかかっています。

どんなに強く願っても、その人が決断をしなければ、何も変わらないのです。

「自分らしく生きる」ことを楽しむ

私たちができるのは、「自分と未来を変えられる」という事実を胸に刻み、自分らしく生きる道を探すことです。過去の失敗や後悔、他人の意見にとらわれすぎているときは、その言葉を思い出してみてください。

「変えられないもの」に振り回されるよりも、「変えられるもの」に意識を向けるほうが、きっと心が軽くなり、生き生きとした毎日を過ごせるようになります。そして前へと踏み出すだけです。

大切な人を見守るということ

両親であれ、パートナーであれ、友人であれ、相手を想う気持ちがあるからこそ、「こう変わってほしい」という願いが生まれるのでしょう。しかし、そこにとらわれすぎると、お互いに苦しくなってしまいます。

もし、あなたの大切な人が自分の力で「変わりたい」と思ったときは、そっと手を差し伸べてあげてください。でも、それを無理やり引き出す必要はありません。

あなた自身が自分を磨き、未来を切り拓く姿が、周りの人を刺激する大きなきっかけになるかもしれませんよ。

自分を変える先に未来が変わる

私たちは過去や他人が起こした出来事を変えることはできません。しかし、自分自身を変えようと決断し、その積み重ねによって未来を変えていくことは、いつだって可能です。

自分らしさを大切にしながら、一歩ずつ成長していく。そんな姿勢を続けていけば、周りの人との関係も、きっとより豊かになっていくのではないでしょうか。

あなたもぜひ、この言葉を胸に抱きつつ、自分なりのペースで前へ進んでみてくださいね。

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ヨータロー
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