プロ野球戦力外通告、クビを宣告された男達
僕は普段テレビを見ない。
いや、テレビは見ているけど
自分のためには見ていない。
家族のだれかが見ているテレビをそれとなく見ているだけなのだ。
だけど、僕が年に一回、毎年欠かさず見ている番組がある。
それは
プロ野球戦力外通告
である。
プロ野球という華々しい世界で、夢を持ってプロ入りした男たちとその家族を取り巻くドキュメンタリーである。
なんだろう。
ちょうどこの放送を見てるときっていうのが
仕事終わりの日なんですよね。
だいたい、年末は慌ただしくて、仕事が山積みで
なんとか年明けまで仕事を繰り越さないようにと思うんだけど、なんやかんやイレギュラーの仕事も重なり、思うように消化できない。
とにかくやれる限りやって、へとへとになって帰ってきたとき、ちょうど放送されているのだ。
戦力外になったということで、ネガティブな内容なのだけど
それでも、プロ野球の世界に一度は入れたのだから、ここに出ている人たちも十分にすごい人たちなのだ。
僕は子供の頃、地域のリトルリーグに入っていたけど、二軍の9番ライトだった。
そんな僕からは分からない、華やかな世界を歩んできたのだろう。
だからこそ、もう一度、プロ野球の世界に戻りたい。
そんな気持ちになるのはよく分かる。
そんな男たちを家族が応援したくなるのもよく分かる。
独身だったころは、そんな家族がいるのはうらやましいなと思って見ていた。
結婚してからも、だからこそ、彼らの苦しみや悲しみ、そして頑張りが伝わってくる。
なんとか仕事納めを迎えた、心の高揚感
なんとも言えない気持ち。
そんな気持ちを落ち着かせる毎年のルーティン。
今日もざわついた心をテレビを見ながら落ちつかせるのでした。
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