4月21日(2018)大槻毅暫定監督の20日間
2018年4月21日 札幌戦
4月2日に堀孝史監督の後を受けた大槻毅暫定監督のラストマッチ。窮地に立たされたチームに活力を注入し、ここまで4勝1分と見事に立て直した。
前日仕事で仙台に行った帰り、ふと大槻監督の母校を訪ねてみたくなった。放課後の仙台ニ高のグラウンドでは、サッカー部の練習が行われていた。「文武一道」という校訓の名門校でどんな日々を過ごしていたのだろう。
よく晴れた穏やかな土曜日の埼玉スタジアム。相手は奇しくも、昨夏まで浦和の指揮をとったミシャ率いる札幌。両チーム3連勝で迎えたリーグ第9節。情熱的な采配でサポーターのハートを掴んだ大槻監督が表紙のMDPは、試合前飛ぶように売れていた。
序盤からお互いの持ち味を出し攻め合うが、どちらも決めきれず、0-0のまま試合終了。ピッチを去る大槻監督に大きな拍手が送られた。これまで出番のなかった選手にチャンスを与え、6試合でフィールドプレイヤー全員を起用し、後任のオズワルド・オリヴェイラに最高の形で繋いだ。試合後南門を出たブースに大槻監督への感謝を込めた貼り紙があった。暫定監督という難しい立場で、クラブを苦境から救った20日間を忘れることはない。