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7月9日(2017)サポーターそれぞれのWe are Diamonds
2017年7月9日埼スタ新潟戦。
7月最初のホームゲーム広島戦、関根貴大の劇的ゴールで久々に勝利したが、5日アウェイ川崎戦で1-4の完敗。不甲斐ない試合に荒んだ気持ちで等々力を後にした。チームバスを囲みミシャに抗議する者もいたという。
連戦となるこの日も、主導権を握りながら先制を許す苦しい展開。またかという空気が漂う中、それを打ち消そうと南ゴール裏から声を枯らす。74分阿部勇樹79分ラファエル・シルバの執念のゴールでなんとか逆転し、2-1で勝利した。
選手たちが一周した後、阿部ちゃんがヒーローインタビューを受けた。「僕ら強い気持ちを持って、チームのために仲間のために走り切る、その思いで戦いました」「浦和レッズここから這い上がって行きましょう‼︎」そう叫んでピッチを後にしたキャプテンに起こるコール。
しばしの静寂とざわめきの後、北側のコールリーダーから「今日はやめよう」の声が聞こえる。しかし阿部ちゃんの言葉に揺さぶられ、タオマフを掲げたサポーターが歌い出す。いつもはクルヴァのリードのもとに歌われる「We are Diamonds」が、自然発生的にスタジアム全体に広がってゆく。初めて見る光景だった。
もどかしい戦いが続き最下位相手の辛勝に歌わないという意志、もがき苦しみながら勝利した選手を讃え歌いたいという意志。どちらも自由だ。あの日歌いながら、「We」の中のひとりひとりの「I」を感じ、レッズサポーター凄いなと改めて思った夜だった。