建築しか見ない旅 ヨーロッパ視察編3
中々元通りに海外旅行をできる日々が戻ってこない。もどかしいけどこればっかりはしょうがない。今こそ過去の建築旅行を振り返って気分を盛り上げていこうじゃないか。
というわけで2018年に行った会社でのヨーロッパ建築視察まとめの続き。 アムステルダム編。
アムステルダムの日の出はコペンよりも遅い。
この日は7:00出発でヒルヴェルスムへ向かう。電車で30分ほど。
新しい都市に着いて、さっそく郊外から攻めるのはとても良い。飾られた感じじゃなくそのままを見られるように思えるから。
朝一8:00からデュドック設計のヒルヴェルスム市庁舎を見学。
渋くて派手さは無いけど、僕はめちゃくちゃカッコいいと思った。
郊外ののどかな町に対して大きなヴォリュームを持つが、決してスケールアウトしない。
立面図から徹底的にやり倒したなという作り方。
タイルの色彩と手入れの行き届いた植栽が見事。蔦が決まって柱と柱の中心から垂らされてるのなんて初めてみた。
よく愛された建築だとわかるのが気持ちいい。
デュドックにハマってしまい、ヒルヴェルスムはデュドックの街という事もあり、徒歩圏にいくつか彼の建築がある。おススメ。
この日オランダを出ないといけないというのに、、
しまった、デュドックが良すぎた、、、
次の建築へ急ぐ。
ヒルヴェルスムの最大の目的はオランダ視聴覚センター。
オランダ国営放送局のアーガイブセンター。
設計はリーダイクという設計事務所。
何年か前にa+uで二度取り上げられている建築。
なんとまぁ思い切った外装。
ガラス自体にエンボスがかかっていて、色味もガラスそのものに着色がされている。
フィルムでもなく、セラミックプリントでもない。言うならばステンドグラス。
これがもし、フィルム等で行っているデザインだったら絶望的だったろうが、不思議な重みのあるしっかりとしたマッスだった。
インテリアはかなりの迫力。段々形状にせり出てくるボリュームのある大きな吹抜。地下も段々形状をしている。
セリ出てきているボリュームはいわゆるNHKでいうところのスタジオパーク。今このTV局でやっている人気の番組のセットなどに触れられるミュージアムの機能となっており、
逆に地下は、これまでのテープが年代ごとに部屋になって保管されているアーカイブ空間となっている。
ここでもやはりカラースキームのセンスが光ってる印象。
さて、ヒルヴェルスム周辺の建築をチョッパヤで葬る。ダイジェスト。
ntr headquater by MVRDV
Noorderbegraafplaats by Dudok
Snelliusschool by Dudok
以上の通り、見応えある建築が5~6個ある。オランダ立ち寄りの際はぜひヒルヴェルスムへ。さて大急ぎでアムステルダムに戻る。
少し前にニュースにもなってたけど、アムステルダムのチャリンコには驚いた。
デュドックの市庁舎に行った時、平日の朝一だったわけだが、チャリンコの勢いが凄い。スピードが凄い。
完全にチャリ社会だから、歩道、車道と別にチャリ道が整備されてる。
そこを我れ先にという形相で何台もデットヒートを繰り広げてる。
コペンハーゲンでは一切感じなかった地元民の殺気。
例えば、東京に来た外国人が、駅で改札通る時とかちょっと戸惑ってたら、周辺のサラリーマンが放つ殺気のような感じ。
僕も真っ先に殺気放つタイプだ。
何してんだ、今すぐどけよって。
今回回ったコペンーアムスーロンドンという順にどんどん殺気感増してくる。極め付けが東京な感じするが。
アムステルダムに戻り、中央駅からアイフィルムミュージアムへ。
このひと。
フェリーを使わないと対岸には行けない。なんだよ、めんどっちー!とgoogleさんよく見てみたら、6分に一本ペースで船が出てる。
みんなそこにチャリで直接突入してくる。
無料だから、橋みたいなもんなんだな。
ウィーンに本拠を置く建築事務所デルガン・マイスル・アソシエイティッド・アーキテクツ設計。
河に対してテラスを開き、それと連なって劇場型のアトリウムがそのまま建築の形となっている。壁・屋根全て同じ外装材で、キャンチは圧巻。
その他、アムステルダム市街地にある建築をこれまたスピーディに葬り散らかす。
証券取引所 by Berlage
アムステルダム市立美術館 by メルス・クローウェル
ヴァン・ゴッホ美術館 by 黒川紀章
Concertgebouw(コンセルトヘボウ)
結局、アムステルダムの街を歩けたのは結局2時間ないくらい。
ヒルヴェルスムに5時間くらい居といて。笑
ここから夕方の便でロンドンへ。お次はロンドンーベルリン編。
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