『文芸思潮』現代詩賞 2021
【御礼】
第17回(2021年)『文芸思潮・現代詩賞』(文芸思潮社)にて、五十嵐勉氏、渡辺みえこ氏より、最優秀賞をいただきました。心より御礼申し上げます。また、編集・校正、掲載誌ご送付など、関係者皆様のご支援に心より感謝申し上げます。
作品名:
・きんじ、する
・顔認証訴訟
・飽食した蜘蛛と法悦
なお、受賞詩の原詩(note)は、『文芸思潮』に掲載された場合、当面のあいだ非公開とさせていただきますのでご容赦ください。
・『文芸思潮』第82号(2021年12月):結果発表
「きんじ、する」「受賞の言葉」「プロフィール」
⇒ 文芸思潮社、Amazon
ご質問・ご意見等がございましたら、noteにてコメントいただくか、以下へメールをお送りくださいますようお願いいたします。
<infinityinthemind@gmail.com>
【追補】「受賞の言葉」を公開しました。
===========================初めての詩は、うまれた時の発語だったと思う。明確な語彙ではないが、身体や感覚、意識や世界が混然となった心から幸せな声。それは、他者や社会と自己との心地よく美しい弦。だが時は残酷だ。弦に滲みた言葉を読みとく蓄音機は、愛や希望だけではなく、叫喚や憎悪さえ響かせ回り続ける。ひび割れ棘も浮きでる弦は、鎖や鞭、鉄条網にすら変容する。目を瞑り丸まれば世界はましに見えるかもしれないが、立つ者は膝を折るかもしれない。華やかな言葉で飾られる世界もあれば、言葉にするには不快な世界の真実もある。目蓋の裏の文字をよむか、見開く水晶体の傷をよむか。二月から現代詩に取りくみ始めた私は、後者を選ぶ。五月の挑戦は、眼前する世界の風変わりなブリコラージュ、定型の散文詩、 分裂と断絶、抒情の希釈とナラティブ、多声......その可能性を評価くださったことに心より感謝申しあげたい。
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