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ライターコンサル、1年目が終了

2020年6月27日。つまり1年前の今日、ライターの池田あゆ里さんという方からTwitterでDMが届いた。

「中村さん

こんにちは!
先日noteの記事を読んで、感銘を受けた初心者ライターあゆりです。
本業は社交ダンスのインストラクターをしているのですが、ライター業をどのように発展させようか方法がわからなくて困っております。

不躾なお願いで大変恥ずかしいのですが、中村さんのアドバイスを少しだけでもいただけたら、嬉しいのですが、お時間をいただけることはできますか?

コロナのこともありますのでオフラインはなかなか難しいと思っているのすが。ご興味をもっていただけたらで構いませんので、ご検討いただけましたら幸いです」

記録を見ると、ぼくは4分後に返信していた。

「ご連絡ありがとうございます。30分程度でしたら本日午後ご相談乗りますよ」

これが、ライターコンサルの始まりだった。

当時はコンサルをすることになるなんて思ってもいなかった。ただWebライターの方がどんな悩みを持っているのか個人的に興味があったので、ヒヤリングも兼ねて、LINEでお話することになった。

池田さんの様々な悩みを聞き、経験を元にひとつひとつ助言をしていった。

その後、池田さんが書いたnoteを添削することにもなった。

「この書き方だと論理が飛躍しているので、間にこういう文章を挟まないと伝わりませんよ」とか、基本的な文章校正や書き方のアドバイスもしていたら、それもためになったそうで、ぼくの文章校正や仕事に関するアドバイスについて、「今後は受講料という形でお支払いさせてください」と言ってくださったのだ。

7、8月は、毎週池田さんへの添削と、電話での長時間の指導を行った。そこで話した数々のことが、今もコンサルで教えていることのベースになっている。

添削すると、いつも原稿は真っ赤になり、池田さんはたびたび落ち込んでいた。ただ、妥協したくないし、お世辞で「上手ですね」と言いたくもない。「この人を一流のライターに育てたい」と思い、本気で指導した。

一年経って、池田さんは当初ぼくが思い描いていた以上に成長してくれた。パナソニックさんをはじめ、大企業からも仕事の依頼がくるようになってきた。

そしてもうぼくが添削しなくても、こちらが感心するほど立派なインタビュー記事を書けるようになった。

池田さんの成長により、ぼくも自分が教えていることに確信を持てるようになった。そして他の生徒さんも持つようになり、ひとり、またひとりと増えていった。

先週、60人目の生徒さんのコンサルが終わった。気付けば、たくさんの個性豊かなライターさんたちが集まってきた。みんなこれから大活躍してほしい。

コンサルでは、それぞれの個別の悩みに向き合い、アドバイスが実る瞬間が嬉しかった。素敵なインタビュー記事を書けるライターさんを多数輩出することができたし、有名メディアでの仕事が決まった方、原稿料が何倍にも上がった方も多い。

たとえ初心者だろうと、ライターは自分の仕事に誇りを持ってほしい。すごく頭を使う仕事だし、様々な判断が要求される、高度な専門職だ。「日本語ができれば誰でもできる仕事」とは思われたくない。

ぼくは、世の中に良いライターさんを少しずつでも増やしていくことで、ライターの地位向上に貢献できるのではないかと思った。そのモチベーションは、一年経った今もまだ失われていない。

今日からライターコンサルは2年目を迎える。

ここから先の展開は、ぼくにもまだわからない。この1対1の指導を身ひとつでどこまで続けられるかはちょっと心配だし、教える手段にもいろいろあるから、なんでも試してみようと思う。

ひとまず1年目は無事終了。池田さんをはじめコンサルの生徒さんたち、そして関わった全ての皆さまに感謝いたします。ありがとうございました!

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中村洋太
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