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東北一周自転車旅(19)青森県青森市(STAY)
東北一周自転車旅
第19ステージ
青森県青森市(STAY)
今日は仙台以来の完全休養日。そう思って安心していたからか、朝起きたときズシンとくる身体の重さだった。緊張がほどけて、溜まっていた疲れがドッと出たのかもしれない。ベッドからなかなか抜け出せなかった。
宿の朝食では、「けの汁」という津軽の郷土料理を食べた(飲んだ)。たくさんの種類の根菜や山菜が細かく刻まれて入っている。栄養たっぷりで良い。津軽地方では「おかゆ」を「け」と呼ぶそうで、「粥の汁(かゆのしる)」がなまって、「けの汁」になったのだとか(※諸説ある模様)。
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それから朝風呂。ぼくは朝風呂に入れる宿では必ず入る。目が覚めるし、朝に入る露天風呂はすごく贅沢な気分を味わえる。
10時にチェックアウトし、青森駅の駅ビル2階のスタバへ。青森限定アイテムとして、「津軽びいどろ」のグラスが販売されていた。同じ青森県でも、五所川原のスタバでは伝統の「たちねぷた」をイメージしたデザインのグラスが販売されているそう。
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午前中はコーヒーを飲みながら昨日の日記を書いた。作業中、若い女の子たちの津軽弁が聞こえてきて楽しい。王林ちゃんがあちこちにいるみたいだ。
12時に「海坊厨」というお店へ行き、青森市在住の3人とランチ。
ぼくは昨年7月にも、青森市が主催するワーケーションプログラムに参加し、4泊5日で青森を訪れた。その際にたいへんお世話になった市の職員である磯野さん、黒竹さんと再会した。そして昨日青森駅で記念撮影をしてくれた植松さんもいらっしゃった。
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昨年の滞在時は、観光のほか、ねぶたの紙貼り体験をさせていただくなど、貴重な経験ができた。また、ぼくはリンゴジュースが好きだから、滞在中は毎日のようにリンゴジュースを買い、いろんな種類を飲み比べて楽しんでいた。現地に知り合いもできたことで、青森は特別な街のひとつになった。だからこうしてまた青森に戻ってきて、皆さんと再会できたことも嬉しい。観光情報についてもいろいろ教えてもらえて勉強になった。魅力がたくさんあるので、まだまだ何度も訪ねる必要がありそうだ。
880円の日替わりランチはいろんな品を少しずつ食べられて大満足だった。
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磯野さんから、お土産をいただいた。今日来られなかった課長の高坂さんから預かったものだという。様々なリンゴのドライフルーツに、「工藤パン」の人気商品「イギリストースト風せんべい」など。ありがとうございました!
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3人と別れてから、またスタバへ戻り、原稿の続きを書いていた。あとは明日以降の宿やルートについても検討した。
鯵ヶ沢の旅館に電話したら、「明日は誰もいないから休もうと思ってたんだけど」と言われてしまう。しかし、自転車旅で来ていることと「どうしても鯵ヶ沢に泊まってみたいけど他は高級宿しかなくて」と伝えたら、「本当に最近値上がりしてなあ」と同情されて「よし、うち泊まってきな、開けてあげるから」と言ってくれた。やさしい女将さん。
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夕方、駅前のA-FACTORYでリンゴジュースを買う。八戸のホテルで飲んで気に入った「希望の雫」。ただ、地元の方曰く、「スーパーで買う方が断然安い」とのこと。なるほど。
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その後、自転車のメンテナンスをしてもらおうと、年配のおじさんがやっている自転車屋さんを訪れた。「親切に対応してくれる」という口コミがあったから。ただ、ロードバイクの扱いにはあまり慣れていなかったようで、ディレイラーを力づくで引っ張ったりしていてさらに悪くなりそうだったので、途中で諦めた。一生懸命やってくれたけど、自転車屋ならどこでもいいわけではないのだな、という学びになった。何も直らなかったけど、料金だけは取られた。まあ仕方ない。
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今夜は青森市内で、遠野でお世話になった大ちゃん(袴田大輔くん)のご実家に泊まらせていただけることになった。夕方、お宅を訪ね、ご両親にお世話になった。
大ちゃんは4人兄妹の長男で、下に3人の妹さんがいる。今はそれぞれ別の場所で暮らしているため、ご実家にはご両親だけだった。
夕食では、陸奥湾のおいしいホタテや、「茄子の葉くるみ」という津軽の郷土料理も味わえた。これは棒状の茄子に味噌をつけてから大葉でくるんで焼いたもの。居酒屋などではほとんど食べられないそう。まさにこういう郷土料理を食べてみたかった。
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そしてさすがは遠野醸造を営む大ちゃんのご両親。冷蔵庫にはいろんな種類のクラフトビールがあった。
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大ちゃんの学生時代の話や、ぼくのこれまでの旅の話など、お父さんお母さんとたくさん話が弾み、楽しい夜になった。
<今日のお金>
スタバ 368円
ランチ 880円
スタバ 165円
リンゴジュース 150円
自転車屋さん 1000円
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