より良い人生のために
無意識にスマホをチェックする癖、そしてそのたびに、各種SNSを順繰りに開いてしまう癖に、いい加減嫌気が差してきた。
最近、全然本が読めていない。新しい本を買ったり、図書館で借りてきたりはよくしているのに、ほとんど読めずに返却することが増えた。『天才たちの日課』という本も、返却日まで全然読めずにいた。返す直前、「結局どんな本だったんだろう?」とパラパラっとめくったときに、村上春樹の習慣について紹介されている2ページがあった。
ちくしょう! 素晴らし過ぎてぐうの音もでない。とくに最後の言葉が響いた。
「読者は僕がどんなライフスタイルを選ぼうが気にしない。僕の新しい作品が前の作品よりよくなっているかぎりは。だったらそれが、作家としての僕の義務であり、もっとも優先すべき課題だろう」
例えばぼくがXでタイムラインを眺めたり、誰かとささやかなやりとりをしたり、トレンドをチェックしたりしている時間は、ぼくの創作にとって不可欠なものだろうか? そんなことはないだろう。むしろその時間があったら、もっと本を読んだり、何かきちんとした文章を書いたりした方が良いのではないか。とびきりの五感を働かせよう。生活のなかに。2024年があっという間に(ほぼ)終わってしまったように、人生もあっという間に終わってしまう。死ぬ間際に、「ずっとSNSを眺めていた人生でした」なんて振り返りたくない。
年末年始は、習慣を改めるのに良い時期だ。ぼくは今朝、スマホからXとFacebookとnoteのアプリを削除した。いずれもPCでチェックすればいい。その方がまだネットに接続している時間をカットできるだろう。インスタだけはまだ残してあるけど、しばらく様子見。もしかしたら削除したアプリもまたダウンロードしちゃうかもしれないけど、何もしないよりは、試してみる方がいい。とにかく、物理的にも精神的にも、マクロ的にもミクロ的にも、動き続けてみよう。変化は動くことから始まる。より良い人生のために。