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北朝鮮の非核化 〜実務者協議に向けて〜

平昌五輪の前、日本のメディアは米国が北朝鮮を今にも攻撃を仕掛けるのではと言う論調に溢れていた。しかし、実際はその真逆に事態が推移した訳で、日本のメディアはまったく当てにならない。一方で米朝会談の流れを予測していたのはハンギョレであり、信頼性が高い。そこで、米朝会談が予測される最近の米朝関係をハンギョレの記事を元にまとめてみた。

ハノイの会談は大方の予想に反し合意が得られなかった。それは、ネオコンのボルトンが直前に反対したからである。その反省を受けて、事前に実務者で協議を進めて結論がひっくり返らない様な仕組みを米朝韓で進めようとした。そして、米韓軍事演習に抗議する北朝鮮のミサイル発射の後に実務者協議が再開されるとの予測が増えて来た。

合同演習が終われば始めるとされた朝米実務協議の開始時期とは? : 政治•社会 : hankyoreh japan /

・8月10日、ドナルド・トランプ米大統領はツイッターに、「(金委員長が)韓米合同軍事演習が終われば、
 直ちに会って交渉を開始したいと非常に親切に言ってくれた」という書き込みを掲載した。
・ここにビーガン代表が強調した「柔軟なアプローチ」という戦略が加わったという。

では、ビーガン氏の言う「柔軟なアプローチ」とは何か?

ビーガンの“説得と圧迫”は北朝鮮を動かせるか : 政治•社会 : hankyoreh japan /

ビーガン氏は以下の様に述べている。
・要点は非核化への相応の措置として「在韓米軍再調整」を排除しないという意味だ。
・「(トランプ)大統領は今後1年間、こうした目標に向けた重大進展を成し遂げることに全面的に専念している」

在韓米軍の再編やトランプ氏が米朝関係に専念するという注目すべき発言をしている。

ポンペオ長官「金正恩が交渉に復帰しなければ、トランプが非常に失望するだろう」 : 日本•国際 : hankyoreh japan /

・ミサイル実験を行う場合はトランプ大統領も「失望する可能性がある」と発言
・遠回しながら、繰り返し対話への復帰を求めたとみられる

この二人の発言に北朝鮮のチェソンヒ外相が反応した。

北朝鮮「9月下旬、米国と対話する用意ある」 : 政治•社会 : hankyoreh japan /

・我々は米国側とテーブルを囲み、今まで我々が論議してきた問題を包括的に討議する用意がある
・私は米国側が私たちが受け入れ可能な計算法に基づく代替案を持ってくるだろうと信じたい

チェソンヒ外相は前回の会談と異なる見解を米側に期待している様である。

トランプ大統領、北朝鮮の「9月下旬の実務協議」提案に「会うのは良いこと」 : 日本•国際 : hankyoreh japan /

「会うのは良いこと」だとし、「何が起こるか見守る」と述べた。

ジョン・ボルトン補佐官、電撃的に更迭 : 日本•国際 : hankyoreh japan /

・「行政府内の他の人々がそうであったように、私は彼の提案のうち多くにおいて意見が激しく異なった」
・ボルトン補佐官の退場は、朝米対話の再開に肯定的な要素として作用する余地が大きい。

そして、トランプ氏は米朝会談を期待し、前回の会談失敗を主導したボルトン氏を解任した。この流れを見るに、9月末に予想されている米朝の実務者協議において前向きな議論が行われるのではないだろうか。

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