ピッタリな寝具でたっぷり寝られたら私の世界が少し明るくなっていく
2023年は「睡眠」への関心が高まった年だと思う。
ポケモンスリープがヒットしたり、ノーベル賞候補の睡眠学者である柳沢教授をメディアで見かけるようになった。
私も寝るのが好きだ。
とにかく寝たい、もっと寝たい、1日が30時間くらいほしい。
ただ、寝るのは好きだけど自分の睡眠を見直すようになったのは数年前。
そして睡眠を変えると自分のメンタルも変わり、私の世界は少しだけ幸せになった。
今日は「睡眠の質」にめちゃくちゃ影響する寝具の話。
せんべい布団でなんとかしていた若い頃(なお、なんとかなっていない)
質が低く、量も短かった昔の睡眠環境
昔は寝具に拘っておらず、20代の頃は1万円以下の布団をずっと使い続けていた。
そして何年間も私を支え続けた布団はぺったんこ。
俗に言う『せんべい布団』の状態だ。
ペラペラの布団越しに床の硬さを感じながら毎日寝ていた。
布団が破けたら流石に買い替えるけど、次に選ぶ布団もやっぱり安物。
せんべい布団で寝るのが当たり前だった。
加えて、睡眠時間も5時間前後だった。
6時間寝られたら「今日は長く寝たな~」と思うくらい。
そして休日にたっぷり朝寝、昼寝、夜寝をしていた。
自分では「普通」だと思っても身体やメンタルにガタが来る
当時は睡眠にこだわっておらず、自分の睡眠環境は普通だと思っていた。
だけどいま振り返ると睡眠の質・量ともに不足していた。
そしてツケが身体やメンタルに現れていた。
会議中に眠くなるのは当たり前。
帰りの電車では座った直後に眠気がやってくる。
自分の思い通りにならないとすぐにイラッとくる。
ネガティブな考えが一度浮かぶと頭の中にずっと残り続けて、思考が止まる。
身体やメンタルはずっと不調のサインを出していた。
ただサインを無視し続けて、若さだけを頼りに仕事をしていた。
寝具を見直したら自分の睡眠も見直すようになった
私が睡眠を見直すようになったのは転職前の有休消化期間のころ。
毎日十分な睡眠時間を取り続けていると、せんべい布団で寝ていても心身ともにマシになってきた。
そしてふと思った。
「良い寝具でたっぷり寝たら快適に過ごせるんじゃないか」。
そんなとき、私が昔から好きな『くられ先生』というサイエンスライターの記事で「寝具にこだわることが大事」という記事を見かけた。
こうして私の寝具選びが始まった。
お店で試し、自分に合う寝具を見つけるのが超大事
寝具を探す上でのポイントは通販ではなく、お店で実際に試すこと。
これはくられ先生の記事にも書いていて、私も全面的に同意する。
なぜかというと寝具は自分に合うかどうかが何より重要だから。
そして「高い寝具=全員に合う寝具」というわけではない。
当時の私は平日の昼もヒマだったので、様々なメーカーの布団が並んでいる大阪梅田の百貨店に行ってみた。
感染症が気になる時期だったが、店員さんにお願いすれば消毒したうえで実際に寝させてくれた。
私が試したのはエアウィーヴやテンピュール、西川など有名どころのマットレス。
せっかくなので10万円を超える高級なものも試してみた。
すると高級なマットレスは圧倒的に寝心地が違った。
今まではせんべい布団で床の硬さを味わいながら寝るのが当たり前だった。
だけど高級マットレスはぜんぜん違う。
私の身体を優しく支えてくれる。
10秒くらい寝転んでいたらガチ寝しそうになった、お店なのに。
それでもやっぱり種類ごとに微妙な違いはあるので最後は自分の身体と相談しながら選ぶ。
店員さんも親身になって相談してくれる。
結構なお値段のモノなので、店員さんも営業トークをあまりしてこない。
結局私は西川の『エアーSI』にした。
10万円超えの大きな買い物だったけど、毎日使い続けるモノだから奮発した。
(「大谷翔平が好き」というミーハーな気持ちもあったけど)
良い寝具を買うとたっぷり寝たくなる
寝具を変えて2週間ほど寝続けてみると、起きたときの違いを体感しはじめた。
途中で目が覚めることがなくなったし、寝起きの肩や背中の張りもない。
「なぜ私は今までせんべい布団で寝ていたのか」と後悔するレベルで身体の調子が違う。
何より、睡眠の質が変わると「もっとたくさん寝たい」という気持ちになってくる。
そして生活リズム自体を見直すようになり、基本は7時間睡眠、最低でも6時間寝るようになった。
朝の支度を最適化するなど睡眠時間を確保するための仕組みまで整えた。
「早く寝るぞ」という意志だけでは習慣を変えるのは難しい。
だから前日の夜にすべて支度を済ませて朝はたっぷり寝るようにした。
質が高い睡眠を十分取ると心が(少し)落ち着く
睡眠の質と量を見直したことの一番のメリットは「メンタルが安定する」ことだった。
私は元々考えすぎるタイプだし、ネガティブ思考に囚われることも多い。
そして睡眠不足のときは本当に思考がまとまらない。
だけど睡眠をたっぷり取ると頭の中が整理される。
そして頭が整理されると、ネガティブ思考に対して建設的な意見を考えられるようになる。
私は自分の感情を紙に書いて気持ちを整理するが、十分寝た後はサクサク書き出せる。
子どものころからずっと、本当にずーーーっとネガティブだった。
今も心配性なのは変わらないし、些細なこともすごく気になるタイプだ。
だけど、ぐっすり寝た頭でネガティブな感情、思考を書き出して向き合うという対策を取れるようになった今、気持ちがすごく楽になった。
みんなも良い寝具でたっぷり寝てほしい
良い寝具は10万を超えることもザラだしなかなか簡単に購入できるものではない。
だけど睡眠は日常生活に直結するし、自分のメンタルにも直結する。
睡眠を見直すことで私の世界は少し明るくなった。
誰もが自分に合う寝具でたっぷり寝て、身体も心も健康なほうに向かってくれれば嬉しい。