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企業研究『Applovin(アドネットワーク)』
決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。今後の決算でも加筆する予定です。
※今回は米国のS-1(日本の上場目論見書/有価証券報告書)に基づく内容
1.企業の強み
Applovinの業界における特長
◆他社との差別化
年間数億円を広告に使うアプリやゲームの開発者が顧客
自社メディアのトラフィックを活用してCAC(顧客獲得費用)を低減
◆事業の成長性
売上YoY+46%、$1.45B(通期):成長率と規模感がすごい
営業利益が−$62M:グロースのための投資で営業利益が減少
◆ビジネスモデルの特徴
メディアビジネス、アプリビジネス、広告ビジネス(Adnetwork)
・Business向けAdnetwork事業
広告主とパブリッシャーをマッチング
広告主から預かった案件を自社ネットワークにいるパブリッシャーに配信
・Consumer向けゲーム事業
自社開発のアプリやゲームで課金
2.市場の可能性
Applovinの業界を取り巻く環境や市場の可能性
◆競合他社Unityとの比較
・Applovin:広告50%とゲーム50%(自社アプリを保有)
・Unity:広告60%とツール40%(プラットフォームに特化)
Applovinは自社アプリを持っているのが最大の違い
Applovinの売上はUnityの1.8倍
◆今後の注目ポイント
効率的にマネタイズができる会社(ゲームやマッチングアプリ)の買収
3.数字を読む着眼点
他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆営業利益が−$62M
2018年は売上が$483Mで営業利益が$242M(50%)
2019年と2020年は営業利益が減少
Sales and Marketingのコストが増加
利益を減らしてトップラインのグロースをしている
◆売上が$1.45B(YoY+46%)
Business向け:$711M(YoY+19%)、Adnetworkの広告売上
Consumer向け:$739M(YoY+86%)、自社ゲームのアプリ内課金
◆Enterprise Clientsは172社(Business向けAdnetwork事業)
12ヶ月間の売上が$125K以上のクライアントが172社
2020年の1社あたりの広告売上は年間$4M
年間数億円を広告に使うアプリやゲームの開発者が顧客
◆Monthly Active Payersは150万人(Consumer向けゲーム事業)
1ヶ月あたりの課金ユーザー数
1ヶ月あたり平均$41を払っているので、結構コアなゲーム
4.上場目論見書
米国のS-1(日本の上場目論見書/有価証券報告書)https://sec.report/Document/0001193125-21-065782/d73804ds1.htm
5.おすすめコンテンツ
(1)決算解説
決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。
(2)事業内容
企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。
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