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企業研究『任天堂(ホームエンターテイメント)』
決算書から企業の強みや市場の可能性を読み解き、自分なりの仮説をもって事業の動向をとらえられるようになるのを目指して、お気に入りの動画等から学んだ「決算書のポイント」を「おすすめのコンテンツ」と共にまとめたノートです。決算書の勘どころをつかめるようになりたいという方に役立つ内容です。今後の決算でも加筆する予定です。
1.企業の強み
任天堂の業界における特長
◆他社との差別化
ハードウェアとソフトウェアを両方つくる
高く売れるクオリティとブランドがある
部品をコモディティ化して安く作れるように設計
海外でもファンが多い(売上高の海外割合は77.5%)
◆事業の成長性
コロナの追い風と新作「あつ森」のヒットで絶好調
売上が+73.3%、営業利益は+209.3%
◆ビジネスモデルの特徴
ハードウェアとソフトウェアを両方つくる(売上の約半分がハード)
ファブレスで自社では工場を持っていない(Appleと同じ)
他のメーカーにもソフトを作ってもらいプラットフォームの魅力を上げる
2.市場の可能性
任天堂の業界を取り巻く環境や市場の可能性
◆スマホ向けゲームの台頭
ゲームメーカーはスマホ向けのゲームにシフト
任天堂のゲーム機向けにソフトを作るメーカーが減っている
(自社ソフト売上高比率が81.9%、以前より増えている)
◆ハードとソフトを両方作るリスク
ハードとソフトが同時にヒットしないと売れない
ハイリスク・ハイリターンのビジネス
◆コンソールゲームの根強いニーズ
リアルタイム通信ではスマホよりコンソールの方が強い
大きな画面で楽しみたいというニーズはある
◆今後の注目ポイント
コロナが落ち着いた後にどうなるか
3.数字を読む着眼点
他の決算書でも使える数字のとらえ方
◆売上の総利益率が56.4%
Apple並みなので高い
安く作れて(部品のコモディティ化)自社工場がない(ファブレス)
◆研究開発費は421億円(FY21Q1とQ2の累計)
売上が約7,700億円で研究開発費は売上の約5%なので、ソフトウェアの会社としては研究開発費が少ない(Facebookは20%ぐらい)
◆広告宣伝費は307億円(FY21Q1とQ2の累計)
売上(約7,700億円)の約4%で、研究開発費より更に少ない
4.決算説明資料(IRレポート)
2021年3月期第2四半期
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2020/201105_4.pdf
5.おすすめコンテンツ
(1)決算解説
決算書のポイントを理解するならコレ、おすすめの動画「シバタナオキの決算実況」と文字起こし記事「決算が読めるようになるノート」です。
(2)事業内容
企業の事業内容を調べるならコレ、おすすめのサイト「strainer」です。
(3)財務3表
貸借対照表(B/S)、損益計算書(P/L)、キャッシュフロー計算書(C/F)を図で見るにはコレ、「ロイター」です。
https://jp.reuters.com/investing/quotes/balanceSheet?symbol=7974.T
(4)指標
指標の意味を確認するために活用したサイト
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